2005年11月30日
赤山
赤山節
'あかやまぶし
'akayama bushi
〇赤山(芋)の歌
語句・あかやま 赤山芋。
一、赤山の葉先ヨ梢にむでくゆい(ヤリクヌ)で我ね思里とけむで呉らな(はらゆいゆい)
'あかやまぬふぇさちよーすーらにむでぃくゆい やりくぬ でぃーわんね'うみさとぅとぅ けーむでぃくぃらな はらゆいゆい
'akayama nu hweesachi yoo sura ni mudi kuyui yarikunu dii waNnee 'umisatutu kee mudikwirana hara yui yui
〇赤山(芋)の葉先よ 梢にもつれあって さあ私は恋しい貴方とちょっともつれてあげたいな
語句・すら<すーら 「こずえ。うら(末)」【沖辞】。梢。木の幹、枝の先端。・むでぃくゆい <むでぃくゆん 「もつれる」「もつれあう」【沖辞】。・け<けー ちょっと。軽く。・くぃらな あげたいな。<くぃゆん 呉れる。あげる。どちらかは文意による。
(ハヤシ)ヤリクヤリクヌ 忍で語らたるなかぬあしゃぎハラユイユイ
やりくやりくぬしぬでぃでかたらたるなかぬあしゃぎはらゆいゆい
yariku yariku nu shinudi katarataru naka nu 'ashyagi hara yui yui
〇(ハヤシ省略)忍んで語り合った中にある離れ家
語句・あしゃぎ 離れ家。
二、あさぎくだみ石のヨ たとい朽ちるとも 枕さる腕の朽たん限り
'あしゃぎくだみ'いしぬ よー たとぅいくちゅるとぅん まくらさる'うでぃぬ くたんかじり
'ashagi kudami 'ishi nu yoo tatui kuchurutuN makura saru 'udinu kutaNkajiri
〇離れ家の踏み石はよ たとえ朽ちるとも 腕枕する腕が朽ちない(疲れない)かぎり
語句・くだみ <くだみゆん 踏む。踏みつける。「くだみ石」は「靴脱ぎ石」のことだが、ここでは「あしゃぎ」を寝せている石のことかも知れない。
三、干瀬打ちゆる波やヨ うたんぐとけゆみ 御門打ちゆる里や入らねけゆみ
hwishi 'uchuru nami ya yoo 'utaNgutu keeyumi 'ujoo 'uchiyuru satu ya 'iraneekeeyumi
ふぃし'うちゅるなみやよー'うたんぐとぅ けーゆみ 'うじょー 'うちゆるさとぅや 'いらねーけーゆみ
〇干瀬を打つ波は打たないで帰らないでしょう? 御門を叩く貴方は入らずに帰らないよね
語句・ふぃし 「満潮の時は隠れ、干潮になると現れる岩や洲」【沖辞】。サンゴなどでできた浅瀬。リーフ。
四、さらば天川やヨ 島横になとい でぃちゃよ 立ち戻ら ゆびの時分
さらばてぃんがーらやよ しまゆくに なとぅい でぃちゃよ たちむどぅら ゆびぬじぶん
saraba tiNgaara ya yoo shima yuku ni natui dicha yoo tachimudura yubi nu jibuN
〇それでは、天の川は 村の上に横になっている(くらい下に下がってきた) さあ 帰ろう 昨夜の(と同じ)時間(だ)
語句・さらば それでは。別れの言葉にもなる。・てぃんがーら 天の川。銀河。「てぃんじゃーら」とも。・でぃちゃよ さあ!呼びかけの言葉。・ゆび 夕べ。
'あかやまぶし
'akayama bushi
〇赤山(芋)の歌
語句・あかやま 赤山芋。
一、赤山の葉先ヨ梢にむでくゆい(ヤリクヌ)で我ね思里とけむで呉らな(はらゆいゆい)
'あかやまぬふぇさちよーすーらにむでぃくゆい やりくぬ でぃーわんね'うみさとぅとぅ けーむでぃくぃらな はらゆいゆい
'akayama nu hweesachi yoo sura ni mudi kuyui yarikunu dii waNnee 'umisatutu kee mudikwirana hara yui yui
〇赤山(芋)の葉先よ 梢にもつれあって さあ私は恋しい貴方とちょっともつれてあげたいな
語句・すら<すーら 「こずえ。うら(末)」【沖辞】。梢。木の幹、枝の先端。・むでぃくゆい <むでぃくゆん 「もつれる」「もつれあう」【沖辞】。・け<けー ちょっと。軽く。・くぃらな あげたいな。<くぃゆん 呉れる。あげる。どちらかは文意による。
(ハヤシ)ヤリクヤリクヌ 忍で語らたるなかぬあしゃぎハラユイユイ
やりくやりくぬしぬでぃでかたらたるなかぬあしゃぎはらゆいゆい
yariku yariku nu shinudi katarataru naka nu 'ashyagi hara yui yui
〇(ハヤシ省略)忍んで語り合った中にある離れ家
語句・あしゃぎ 離れ家。
二、あさぎくだみ石のヨ たとい朽ちるとも 枕さる腕の朽たん限り
'あしゃぎくだみ'いしぬ よー たとぅいくちゅるとぅん まくらさる'うでぃぬ くたんかじり
'ashagi kudami 'ishi nu yoo tatui kuchurutuN makura saru 'udinu kutaNkajiri
〇離れ家の踏み石はよ たとえ朽ちるとも 腕枕する腕が朽ちない(疲れない)かぎり
語句・くだみ <くだみゆん 踏む。踏みつける。「くだみ石」は「靴脱ぎ石」のことだが、ここでは「あしゃぎ」を寝せている石のことかも知れない。
三、干瀬打ちゆる波やヨ うたんぐとけゆみ 御門打ちゆる里や入らねけゆみ
hwishi 'uchuru nami ya yoo 'utaNgutu keeyumi 'ujoo 'uchiyuru satu ya 'iraneekeeyumi
ふぃし'うちゅるなみやよー'うたんぐとぅ けーゆみ 'うじょー 'うちゆるさとぅや 'いらねーけーゆみ
〇干瀬を打つ波は打たないで帰らないでしょう? 御門を叩く貴方は入らずに帰らないよね
語句・ふぃし 「満潮の時は隠れ、干潮になると現れる岩や洲」【沖辞】。サンゴなどでできた浅瀬。リーフ。
四、さらば天川やヨ 島横になとい でぃちゃよ 立ち戻ら ゆびの時分
さらばてぃんがーらやよ しまゆくに なとぅい でぃちゃよ たちむどぅら ゆびぬじぶん
saraba tiNgaara ya yoo shima yuku ni natui dicha yoo tachimudura yubi nu jibuN
〇それでは、天の川は 村の上に横になっている(くらい下に下がってきた) さあ 帰ろう 昨夜の(と同じ)時間(だ)
語句・さらば それでは。別れの言葉にもなる。・てぃんがーら 天の川。銀河。「てぃんじゃーら」とも。・でぃちゃよ さあ!呼びかけの言葉。・ゆび 夕べ。
民謡ではよく「海のちんぼらー」のチラシ(続けて唄う)に使われる。
舞踊曲では「むんじゅるー」のチラシとして使われることもあり、そのときは「赤山芋(あかやまむ)」という歌詞になる。
民謡では「赤山ぬ」と歌い「芋」は消える。
赤山は地名かとも思い調べたが、離島に「赤山公園」というのがあっただけであった。
ここでは文意から「赤山芋」が妥当だろう。
毛遊びをテーマにした歌でもあり、内容は若い男女の恋の歌である。
高く唄い、チラシとしては盛り上がりやすい、クライマックスにふさわしい曲調となっている。
舞踊曲では「むんじゅるー」のチラシとして使われることもあり、そのときは「赤山芋(あかやまむ)」という歌詞になる。
民謡では「赤山ぬ」と歌い「芋」は消える。
赤山は地名かとも思い調べたが、離島に「赤山公園」というのがあっただけであった。
ここでは文意から「赤山芋」が妥当だろう。
毛遊びをテーマにした歌でもあり、内容は若い男女の恋の歌である。
高く唄い、チラシとしては盛り上がりやすい、クライマックスにふさわしい曲調となっている。
Posted by たる一 at 23:15│Comments(1)
│あ行
この記事へのコメント
加筆、訂正しました。
Posted by たる一
at 2012年05月11日 09:42

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