2006年02月14日
紺地小
紺地小
くんじぐわー
kuNjigwaa
一、(男)初めてどやしが無蔵が手にしちょるうぬ花ゆ一枝譲てたぼり
はじみてぃどぅやしがんぞがてぃにしちょる'うぬはなゆちゅいいぃだゆじてぃたぼり
hajimiti du yashiga Nzo ga tini shichooru 'unuhana yu chuyida yujititabori
○初対面なのだが 貴女が手にしているその花を一枝譲ってください
二、(女)梅桜やりば里にうさぎむぬ草花ゆやりば許ちたぼり
'んみさくらやらばさとぅに'うさぎむぬ くさばなゆやりばゆるちたぼり
'Nmisakura yariba satuni 'usagimunu kusabana yu yariba yuruchitabori
○梅や桜ならば貴方に差し上げるものを草花であれば許してください
三(男)梅桜やりば我が庭に咲ちょん無蔵が手にしちょる花ど欲さる
'んみさくらやりばわがにわにさちょる んぞがてぃにしちょるはなどぅふさる
'Nmisakura yariba waaga niwani sachoN Nzoga tinishichoru hana du husaru
○梅桜ならば私の庭に咲いている 貴女が手にしている花こそがほしいのだ
四(女)節知らぬ花や匂いねやびらぬ はじかさぬ里にあげぬなゆみ
しちしらぬはなやにうぃねやびらん はじかさぬさとぅに'あぎぬなゆみ
shichi shiraN hana ya niwi neyabiraN hajikasanu satu ni 'aginunayumi
○四季を知らない花は匂いはございません 恥ずかしいので 貴方にあげなくてもよいかな?
五(男) 花の縁勝てあん美らさ無蔵や 蝶なて飛ばわ我が自由なゆみ
はなぬいぃんまさてぃ'あんちゅらさんぞや はべるなてぃとぅばわ わじゆなゆみ
hananu yiN masati 'aNchurasa Nzo ya haberu nati tubawa wagajiyunayumi
○花の縁が強くなり あのように美しい貴女は(私が)蝶になり飛ぶならば私の自由になるかな?
六(女)我んやましうちの蕾花やても里が志情けに咲かちたぼり
わんやまし'うちぬちぶみばなやてぃん さとぅがしなさきにさかちたぼり
waNya mashi'uchinu chibumibana yatiN satuga shinasaki ni sakachitabori
○私は垣根の中の蕾花であっても 貴方の志情けで咲かせてください
くんじぐわー
kuNjigwaa
一、(男)初めてどやしが無蔵が手にしちょるうぬ花ゆ一枝譲てたぼり
はじみてぃどぅやしがんぞがてぃにしちょる'うぬはなゆちゅいいぃだゆじてぃたぼり
hajimiti du yashiga Nzo ga tini shichooru 'unuhana yu chuyida yujititabori
○初対面なのだが 貴女が手にしているその花を一枝譲ってください
二、(女)梅桜やりば里にうさぎむぬ草花ゆやりば許ちたぼり
'んみさくらやらばさとぅに'うさぎむぬ くさばなゆやりばゆるちたぼり
'Nmisakura yariba satuni 'usagimunu kusabana yu yariba yuruchitabori
○梅や桜ならば貴方に差し上げるものを草花であれば許してください
三(男)梅桜やりば我が庭に咲ちょん無蔵が手にしちょる花ど欲さる
'んみさくらやりばわがにわにさちょる んぞがてぃにしちょるはなどぅふさる
'Nmisakura yariba waaga niwani sachoN Nzoga tinishichoru hana du husaru
○梅桜ならば私の庭に咲いている 貴女が手にしている花こそがほしいのだ
四(女)節知らぬ花や匂いねやびらぬ はじかさぬ里にあげぬなゆみ
しちしらぬはなやにうぃねやびらん はじかさぬさとぅに'あぎぬなゆみ
shichi shiraN hana ya niwi neyabiraN hajikasanu satu ni 'aginunayumi
○四季を知らない花は匂いはございません 恥ずかしいので 貴方にあげなくてもよいかな?
五(男) 花の縁勝てあん美らさ無蔵や 蝶なて飛ばわ我が自由なゆみ
はなぬいぃんまさてぃ'あんちゅらさんぞや はべるなてぃとぅばわ わじゆなゆみ
hananu yiN masati 'aNchurasa Nzo ya haberu nati tubawa wagajiyunayumi
○花の縁が強くなり あのように美しい貴女は(私が)蝶になり飛ぶならば私の自由になるかな?
六(女)我んやましうちの蕾花やても里が志情けに咲かちたぼり
わんやまし'うちぬちぶみばなやてぃん さとぅがしなさきにさかちたぼり
waNya mashi'uchinu chibumibana yatiN satuga shinasaki ni sakachitabori
○私は垣根の中の蕾花であっても 貴方の志情けで咲かせてください
解説
(語句)
一
・はじみてぃ ①初めて②初対面 ここでは②とした。
・うぬ その
・ゆ を
・たぼり 下さい。
敬語「たぼーゆん」(下さる)の命令形「たぼーり」。歌の中では短縮形「たぼり」となって使われる。命令形は「i」で終わる。
二
・うさぎむぬ 差し上げるものを
「うさぎゆん」押し上げる 差し上げる あげる。
「むぬ」ものを (・・なのに)
三
・はなどぅふさる 花こそ欲しい
強調の係助詞「どぅ」が入ると、最後の動詞が「連体形」(「る」で終わる形)になる。係り結びの法則。
(例)「命どぅ宝」→「命どぅ宝やる」と最後の「ある」を意味する「やん」が「やる」連体形になる。
四
・しち 四季、季節。
・はじかさぬ はずかしいので
形容詞「はじかしゃん」に「ぬ」が付いて理由をあらわす。
(コメント)
誰の作品だろうか。わからない。
由絃會の工工四集にあり、歌詞が前から気になっていた。
芝居の歌だろうか。
花をめぐる男女の恋の駆け引き。
四季のない花の匂いはない、というたとえが面白い。
謙遜しているのか。
(語句)
一
・はじみてぃ ①初めて②初対面 ここでは②とした。
・うぬ その
・ゆ を
・たぼり 下さい。
敬語「たぼーゆん」(下さる)の命令形「たぼーり」。歌の中では短縮形「たぼり」となって使われる。命令形は「i」で終わる。
二
・うさぎむぬ 差し上げるものを
「うさぎゆん」押し上げる 差し上げる あげる。
「むぬ」ものを (・・なのに)
三
・はなどぅふさる 花こそ欲しい
強調の係助詞「どぅ」が入ると、最後の動詞が「連体形」(「る」で終わる形)になる。係り結びの法則。
(例)「命どぅ宝」→「命どぅ宝やる」と最後の「ある」を意味する「やん」が「やる」連体形になる。
四
・しち 四季、季節。
・はじかさぬ はずかしいので
形容詞「はじかしゃん」に「ぬ」が付いて理由をあらわす。
(コメント)
誰の作品だろうか。わからない。
由絃會の工工四集にあり、歌詞が前から気になっていた。
芝居の歌だろうか。
花をめぐる男女の恋の駆け引き。
四季のない花の匂いはない、というたとえが面白い。
謙遜しているのか。
Posted by たる一 at 23:08│Comments(2)
│か行
この記事へのコメント
ありがとうございます。
参考になります。
ブログ更新を楽しみにしてます。
参考になります。
ブログ更新を楽しみにしてます。
Posted by naoki at 2007年06月29日 14:58
naokiさん
はじめまして。
ありがとうございます。
今回沖縄でのコンクールなどで時間を失っていました。
さて、ぼちぼち打ち込みをしましょうか。
はじめまして。
ありがとうございます。
今回沖縄でのコンクールなどで時間を失っていました。
さて、ぼちぼち打ち込みをしましょうか。
Posted by 関洋(せきひろし) at 2007年07月01日 08:07
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