2005年12月14日

夏の涼浜

夏の涼浜
なちぬしだはま
nachi nu sida hama

作詞・作曲 仲田順一

一、表涼浜や人の寄い所 風に誘わりて出じて行ちゅさ
'うむてぃしだはまや ふぃとぅぬゆいどぅくる かじにさすわりてぃ 'んじてぃ'いちゅさ
'umuti sidahama ya hwitu nu yui dukuru kaji ni sasuwariti 'Njiti 'ichusa
○表の涼しい浜は 人の集まるところ 風に誘われて出ていくよ

(ハヤシ)ヒュリ ヒュリ・・・夏の涼浜よ  (以下ハヤシ省略)

二、アダン葉の下や 涼風ど呼ぶる 一日の疲れ流ち呉ゆさ
'あだんばーぬしちゃや しだかじどぅゆぶる 'いちにちぬちかり ながちくぅいゆさ
'adaNbaa nu sicha ya sidakaji du yuburu 'icihinichi nu chikari nagachi kwiyu sa
○アダン葉の下は 涼しい風こそ呼ぶ 一日の疲れ流して呉れるさ

三、夕間暮になりば ヒイヒイ小吹ちょうて 若者の唄声 風に乗して
ゆまんぐぅいになりば フィーフィーぐわーふちょうてぃ わかむんぬ'うたぐぅい かじにぬしてぃ
yumaNgwi ni nariba hwiihwii gwaa fuchooti wakamuN nu 'utagwi kaji ni nushiti
○夕まぐれになる頃 (指笛の音)フィーフィー吹いて 若者の歌声風に乗せて

四、漁火ぬやくみ 唄声聞かりゆみ 肝ぬわさみちゅら 浜にいもり
'いじゃいびーぬ やくみー 'うたぐぅいちかりゆみ ちむぬわさみちゅら はまに'いもーり
'ijaibii nu yakumii 'utagwi chikariyumi chimu nu wasamichura hama ni 'imoori
○漁火の兄さん 歌声が聞こえるかい? 心が騒ぐなら浜においで

五、東方あらん西方あらん 肝癒し所 夏の浜や
'あがりかた 'あらん 'いりかた 'あらん ちむ'いやしどぅくる なちぬ はまや
'agarikata 'araN 'irikata 'araN chimu 'iyashi dukuru nachi nu hama ya
○東の方でない 西の方でない  心癒し所(は)夏の浜よ 

解説
(語句)
・'んじてぃ'いちゅさ
   'Njiti 'ichusa 出て いく さ
・ゆまんぐぅいyumaNgwi 夕ぐれの寂しい時間
・やくみーyakumii 兄さん 年長者
・ちむぬわさみちゅら chimu nu wasamichura 心 が 騒ぐ なら

(コメント)
大阪は大正区に「仲順」という民謡酒場がある。
もちろん大正区は沖縄の方が多く住まれている地域でもあり、沖縄料理屋さんだけでなく、焼肉屋なども沖縄の方が経営されているところも多い。

その「仲順」を経営されている仲田順一先生の作品。
CDは、川上清満さんが歌われているものを知り合いがくださった。
セカンドポジションで弾く、沖縄音階たっぷりの早弾きの曲。

沖縄ではカンカンの昼間は浜辺には出て行かない。
それを知らないでビーチでひどい日焼けをした友人がいた。

この唄のように夕方ビーチはにぎわう。

今日はとても冷える。そんなときこんな夏の浜辺を唄って思い出すのだ。

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Posted by たる一 at 19:00│Comments(3)な行
この記事へのコメント
仲田順市先生が正しいです。 
でも数年前の年賀状は「仲田順一」になっていて、そのまま出していました。
「どっちでもいいんだっ!」って・・・・。
Posted by あとぅを at 2005年12月14日 21:06
あとぅをさん、そうなんですね。
CDの歌詞カードには「作詞作曲 仲田順一」と書いてあります。
しかし、よくできた歌ですね。
Posted by たるー at 2005年12月15日 06:24
(トリビア)
その川上清満さんのお父さんはルジガクの名手
Posted by oyakata/ふーちゃん@奈良 at 2005年12月16日 02:58
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