2011年04月08日
なりたい節
なりたい節
なりたいぶし
(題名、大和口のため発音、意味略)
作詞 比嘉盛雄 登川誠仁
作曲 登川誠仁
一、(男)鶯になやい思女が寝座敷ぬ駕籠なかに宿て暮らしぶさぬ
うぐいしになやい んぞがにざしちぬ かぐなかにやどぅてぃくらしぶさぬ
'uguishi ni nayai Nzo ga nizashichi nu kagu naka ni yaduti kurashibusanu
〇鶯になって愛しい貴女の寝ている部屋のカゴの中に宿って暮らしたくてたまらない
語句・くらしぶさぬ くらしたくてたまらない。ぶさぬ<ぶさん、ぶしゃんの「原因形」(【琉辞】)。・・したいので。・・したくてたまらない。
(女)うかしいむんやさ すくちなむん すくちなむんやさ 口びけい
うかしいむんやさ すくちなむん すくちなむんやさ くちびけい
ukashiimuN yasa sukuchinamuN sukuchinamuN yasa kuchi bikei
〇おかしい人だよ おもしろい人 おもしろい人だよ 口ばかり
語句・すくち 「【粗忽[そこつ]】そそっかしいこと;剽軽[ひょうきん]なこと」【琉辞】。おもしろい、くらいの意味。
(返しは以下同じなので略す)
二、(女)帽子小になやい何時迄ん里にかみらりて我んね暮らしぶさぬ
ぼーしぐゎになやい いちまでぃんさとぅにかみらりてぃわんねくらしぶさぬ
booshigwa ni nayai 'ichimadiN satu ni kamirariti waNne kurashibusanu
〇帽子になって何時までも貴方にかぶられて私は暮らしてみたくてたまらない
語句・かみらりてぃ かぶられて。<かみゆん 頭の上にのせる、頂く。の受身。
三、(男)ハンドバックになやい何時迄ん思女に大切にさりて暮らしぶさぬ
[はんどばっく]になやい いちまでぃんんぞにてーしちにさりてぃくらしぶさぬ
[はんどばっく]ni nayai 'ichimadiN Nzo ni teeshichi ni sariti kurashibusanu
〇ハンドバックになって何時までも愛する貴女に大切にされて暮らしてみたくてたまらない
四、(女)我ね靴になやい里が行く所何時迄んお供拝みぶさぬ
わねくつになやいさとぅがいくとぅくる いちまでぃんうとぅむ うがみぶさぬ
wane kucu ni nayai satu ga 'iku tukuru 'ichimadiN 'utumu ugamibusanu
〇私、靴になって貴方が行く所に何時までもお供してみたくてたまらないわ
語句・うがみ <うがぬん うがむん。「拝む」「会う」「見る」の謙譲語。ここでは「(お供して)みたい」くらいの意味。
五、(男)皮帯になやい思女ガマクだちょて何時迄ん供に暮らしぶさぬ
かわうびになやいんぞがまくだちょてぃ いちまでぃんとぅむにくらしぶさぬ
kawaubi ni nayai Nzo gamaku dachoti 'ichimadiN tumu ni kurashibusanu
〇ベルト(?)になって愛しい貴女の腰を抱いていつまでも共に暮らしてみたくてたまらない
語句・かわうび 皮製の帯だから「ベルト」のことではないだろうか。沖縄語辞書にはない。
六、(女)思み里と互に浮世ほがらかに何時んぬくぬくと暮らしぶさぬ
うみさとぅとぅたげにうちゆふがらかに いちんぬくぬくとぅくらしぶさぬ
'umisatu tu tage ni 'uchiyu hugaraka ni 'ichiN nukunuku tu kurashibusanu
〇愛しい貴方と互いに浮世をほがらかに何時もぬくぬくと暮らしてみたくてたまらない
七、(男)鏡小になやい朝夕さん思女に拝まりて我んや暮らしぶさぬ
かがんぐゎになやい あさゆさんんぞにうがまりてぃわんやくらしぶさぬ
kagaNgwa ni nayai 'asayusaN Nzo ni ugamariti waN ya kurashibusanu
〇鏡になって一日中も愛しい貴女に見られて私は暮らしたくてたまらない
語句・かがん 鏡。・あさゆさん 一日中も。
八、(男女)自転車になやい後先ややてん供に一道から走して暮らさ
[じてんしゃ]になやいあとぅさちややてぃん とぅむにちゅみちからはしてぃくらさ
[じてんしゃ]ni nayai 'atu sachi ya yatiN tumu ni chumichi kara hashiti kurasa
〇自転車になって後先になったりであっても共に協力しあって走ってくらそうね
語句・あとぅさち 直訳では「前後」「後先」だが、「後ない先ない」(あとぅないさちない。後になったり先になったり。相前後して)という言葉もある。・ちゅみちから 「一つの道、同じ道。同じ方針で進むこと。協力すること」【沖辞】。「夫婦一道」(みーとぅんだー ちゅみち 夫婦は協力しあうべし。)という言葉もある。・くらさ 暮らしたい。暮らそう。<くらしゅん、くらすん。暮らす。志向形(・・したい。しよう)。
なりたいぶし
(題名、大和口のため発音、意味略)
作詞 比嘉盛雄 登川誠仁
作曲 登川誠仁
一、(男)鶯になやい思女が寝座敷ぬ駕籠なかに宿て暮らしぶさぬ
うぐいしになやい んぞがにざしちぬ かぐなかにやどぅてぃくらしぶさぬ
'uguishi ni nayai Nzo ga nizashichi nu kagu naka ni yaduti kurashibusanu
〇鶯になって愛しい貴女の寝ている部屋のカゴの中に宿って暮らしたくてたまらない
語句・くらしぶさぬ くらしたくてたまらない。ぶさぬ<ぶさん、ぶしゃんの「原因形」(【琉辞】)。・・したいので。・・したくてたまらない。
(女)うかしいむんやさ すくちなむん すくちなむんやさ 口びけい
うかしいむんやさ すくちなむん すくちなむんやさ くちびけい
ukashiimuN yasa sukuchinamuN sukuchinamuN yasa kuchi bikei
〇おかしい人だよ おもしろい人 おもしろい人だよ 口ばかり
語句・すくち 「【粗忽[そこつ]】そそっかしいこと;剽軽[ひょうきん]なこと」【琉辞】。おもしろい、くらいの意味。
(返しは以下同じなので略す)
二、(女)帽子小になやい何時迄ん里にかみらりて我んね暮らしぶさぬ
ぼーしぐゎになやい いちまでぃんさとぅにかみらりてぃわんねくらしぶさぬ
booshigwa ni nayai 'ichimadiN satu ni kamirariti waNne kurashibusanu
〇帽子になって何時までも貴方にかぶられて私は暮らしてみたくてたまらない
語句・かみらりてぃ かぶられて。<かみゆん 頭の上にのせる、頂く。の受身。
三、(男)ハンドバックになやい何時迄ん思女に大切にさりて暮らしぶさぬ
[はんどばっく]になやい いちまでぃんんぞにてーしちにさりてぃくらしぶさぬ
[はんどばっく]ni nayai 'ichimadiN Nzo ni teeshichi ni sariti kurashibusanu
〇ハンドバックになって何時までも愛する貴女に大切にされて暮らしてみたくてたまらない
四、(女)我ね靴になやい里が行く所何時迄んお供拝みぶさぬ
わねくつになやいさとぅがいくとぅくる いちまでぃんうとぅむ うがみぶさぬ
wane kucu ni nayai satu ga 'iku tukuru 'ichimadiN 'utumu ugamibusanu
〇私、靴になって貴方が行く所に何時までもお供してみたくてたまらないわ
語句・うがみ <うがぬん うがむん。「拝む」「会う」「見る」の謙譲語。ここでは「(お供して)みたい」くらいの意味。
五、(男)皮帯になやい思女ガマクだちょて何時迄ん供に暮らしぶさぬ
かわうびになやいんぞがまくだちょてぃ いちまでぃんとぅむにくらしぶさぬ
kawaubi ni nayai Nzo gamaku dachoti 'ichimadiN tumu ni kurashibusanu
〇ベルト(?)になって愛しい貴女の腰を抱いていつまでも共に暮らしてみたくてたまらない
語句・かわうび 皮製の帯だから「ベルト」のことではないだろうか。沖縄語辞書にはない。
六、(女)思み里と互に浮世ほがらかに何時んぬくぬくと暮らしぶさぬ
うみさとぅとぅたげにうちゆふがらかに いちんぬくぬくとぅくらしぶさぬ
'umisatu tu tage ni 'uchiyu hugaraka ni 'ichiN nukunuku tu kurashibusanu
〇愛しい貴方と互いに浮世をほがらかに何時もぬくぬくと暮らしてみたくてたまらない
七、(男)鏡小になやい朝夕さん思女に拝まりて我んや暮らしぶさぬ
かがんぐゎになやい あさゆさんんぞにうがまりてぃわんやくらしぶさぬ
kagaNgwa ni nayai 'asayusaN Nzo ni ugamariti waN ya kurashibusanu
〇鏡になって一日中も愛しい貴女に見られて私は暮らしたくてたまらない
語句・かがん 鏡。・あさゆさん 一日中も。
八、(男女)自転車になやい後先ややてん供に一道から走して暮らさ
[じてんしゃ]になやいあとぅさちややてぃん とぅむにちゅみちからはしてぃくらさ
[じてんしゃ]ni nayai 'atu sachi ya yatiN tumu ni chumichi kara hashiti kurasa
〇自転車になって後先になったりであっても共に協力しあって走ってくらそうね
語句・あとぅさち 直訳では「前後」「後先」だが、「後ない先ない」(あとぅないさちない。後になったり先になったり。相前後して)という言葉もある。・ちゅみちから 「一つの道、同じ道。同じ方針で進むこと。協力すること」【沖辞】。「夫婦一道」(みーとぅんだー ちゅみち 夫婦は協力しあうべし。)という言葉もある。・くらさ 暮らしたい。暮らそう。<くらしゅん、くらすん。暮らす。志向形(・・したい。しよう)。
音源CDは「Spiritual Unity」(登川誠仁)より。
早弾きの軽快なリズムで、男女かけあい。
コミックソングのようにも思えるが、よく意味を確かめると夫婦のあり方も歌詞に盛り込まれている教訓歌。
この音源では金城みゆきさんと。
バックはソルフラワーユニオンがアコーディオン、エレキギター、ドラムなどを奏でおもしろい味を出している。
歌詞は比嘉盛雄、登川誠仁、お二人の共作となっている。
早弾きの軽快なリズムで、男女かけあい。
コミックソングのようにも思えるが、よく意味を確かめると夫婦のあり方も歌詞に盛り込まれている教訓歌。
この音源では金城みゆきさんと。
バックはソルフラワーユニオンがアコーディオン、エレキギター、ドラムなどを奏でおもしろい味を出している。
歌詞は比嘉盛雄、登川誠仁、お二人の共作となっている。
Posted by たる一 at 10:52│Comments(0)
│な行
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