2007年04月14日
かいされ 2
かいされ
kaisaree
語句・八重山口の「かいしゃ」から来ていて、「美しければ」(kaisha +ri+ba)という説がある。
一、嘉津宇と具志堅と浦崎と謝花 浜元と渡久地 (ジントーヨー)伊野波と満名
かちゅーとぅ ぐしちん とぅ 'うらさち とぅ じゃはな はまむとぅ とぅ とぅぐち (じんとーよー)ぬふぁとぅ とぅ まんな
kachuu tu gushichiN tu 'urasachi tu jahana hamamutu tu tuguchi (jiNtoo yoo)nuhwa tu maNna
○嘉津宇と具志堅と浦崎と謝花 浜元と渡久地 (ジントーヨー)伊野波と満名
語句・すべて名護市本部の地名である。
二、伊野波の石くびり 無蔵つれて登る にゃひん石くびり 遠さわあらな
ぬふぁぬ 'いしkびり んぞちりてぃぬぶる なふぃん 'いしくびり とぅーさわ'あらな
nuhwa nu 'ishikubiri Nzo chiriti uburu nahwiN 'ishikubiri tuusa wa 'arana
○伊野波の石のある小坂 貴女を連れて登る さらに石の小坂(が)遠くまであったらなあ
語句・いしくびり 石の小坂・なーふぃん もっと さらに なお 「にゃーふぃん」という士族の言い方もある・とぅーさわあらな遠くに、長くあったらなあ
三、常我山登て歌しゅゆるわらび たしか山入端の 薪取や小
じょーがやまぬぶてぃ 'うたしゅゆる わらび たしか やまぬふぁぬ たむんとぅやぐわー
joogayama nubuthi 'uta shuyuru warabi tashika yama nu hwa nu tamuN tuyagwaa
○常我山登って 歌っている子ども(女)は たしか山入端の薪取り
語句・やまぬふぁ名護の地名・たむん薪(まき)・ぐわー「小」の意味には①「小」②愛称③強意④卑小化があるが、この場合は④であろう。
四、遊び知やびらぬ 歌も知やびらぬ 我んやなま童 許ちたぼれ
'あしび しやびらん 'うたん しやびらん わんや なま わらび ゆるちたぼれ
'ashibi shiyabiraN 'utaN shiyabiraN waN ya nama warabi yuruchitaboree
○(私は)遊びを知りません 歌もしりません 私は今子ども ゆるしてください。
kaisaree
語句・八重山口の「かいしゃ」から来ていて、「美しければ」(kaisha +ri+ba)という説がある。
一、嘉津宇と具志堅と浦崎と謝花 浜元と渡久地 (ジントーヨー)伊野波と満名
かちゅーとぅ ぐしちん とぅ 'うらさち とぅ じゃはな はまむとぅ とぅ とぅぐち (じんとーよー)ぬふぁとぅ とぅ まんな
kachuu tu gushichiN tu 'urasachi tu jahana hamamutu tu tuguchi (jiNtoo yoo)nuhwa tu maNna
○嘉津宇と具志堅と浦崎と謝花 浜元と渡久地 (ジントーヨー)伊野波と満名
語句・すべて名護市本部の地名である。
二、伊野波の石くびり 無蔵つれて登る にゃひん石くびり 遠さわあらな
ぬふぁぬ 'いしkびり んぞちりてぃぬぶる なふぃん 'いしくびり とぅーさわ'あらな
nuhwa nu 'ishikubiri Nzo chiriti uburu nahwiN 'ishikubiri tuusa wa 'arana
○伊野波の石のある小坂 貴女を連れて登る さらに石の小坂(が)遠くまであったらなあ
語句・いしくびり 石の小坂・なーふぃん もっと さらに なお 「にゃーふぃん」という士族の言い方もある・とぅーさわあらな遠くに、長くあったらなあ
三、常我山登て歌しゅゆるわらび たしか山入端の 薪取や小
じょーがやまぬぶてぃ 'うたしゅゆる わらび たしか やまぬふぁぬ たむんとぅやぐわー
joogayama nubuthi 'uta shuyuru warabi tashika yama nu hwa nu tamuN tuyagwaa
○常我山登って 歌っている子ども(女)は たしか山入端の薪取り
語句・やまぬふぁ名護の地名・たむん薪(まき)・ぐわー「小」の意味には①「小」②愛称③強意④卑小化があるが、この場合は④であろう。
四、遊び知やびらぬ 歌も知やびらぬ 我んやなま童 許ちたぼれ
'あしび しやびらん 'うたん しやびらん わんや なま わらび ゆるちたぼれ
'ashibi shiyabiraN 'utaN shiyabiraN waN ya nama warabi yuruchitaboree
○(私は)遊びを知りません 歌もしりません 私は今子ども ゆるしてください。
(コメント)
よく、宮古根の「ちらし」に歌われる曲で、独立しても歌われる場合もある。
これは由絃會の工工四集にある、本部宮古根のチラシの歌詞。
ヤンバルといわれる、沖縄北部の名護や今帰仁は宮古根のふるさとでもあり、無数の歌の産地でもある。
きびしい自然のもとほど、暖かな人情と豊かな感受性が生まれるからであろうか。
割とドラマチックな歌詞が多い宮古根にくらべ、日常的な感動や笑い、気持ちの小さな動きを乗せた歌詞が多いような気がする。
よく、宮古根の「ちらし」に歌われる曲で、独立しても歌われる場合もある。
これは由絃會の工工四集にある、本部宮古根のチラシの歌詞。
ヤンバルといわれる、沖縄北部の名護や今帰仁は宮古根のふるさとでもあり、無数の歌の産地でもある。
きびしい自然のもとほど、暖かな人情と豊かな感受性が生まれるからであろうか。
割とドラマチックな歌詞が多い宮古根にくらべ、日常的な感動や笑い、気持ちの小さな動きを乗せた歌詞が多いような気がする。
Posted by たる一 at 16:09│Comments(4)
│か行
この記事へのコメント
こんにちは、「かいされ」は好きな曲で、練習したいなーと思いつつまだ出来てません(^_^;)
それと「ちらし」の意味がちょっと理解出来ていないのですが、またよろしければ御教授下さい。
「ナークニー」は裾野が広くて、取っつけずにいます。
そのうち挑戦したいとは思っているのですが、どこから手を付けるべきなのでしょうね?
実力不足で、あまりあれこれ出来ないので「これは!」曲をじっくりやってみたいと思っています。
それと「ちらし」の意味がちょっと理解出来ていないのですが、またよろしければ御教授下さい。
「ナークニー」は裾野が広くて、取っつけずにいます。
そのうち挑戦したいとは思っているのですが、どこから手を付けるべきなのでしょうね?
実力不足で、あまりあれこれ出来ないので「これは!」曲をじっくりやってみたいと思っています。
Posted by POCHI at 2007年04月25日 20:43
POCHIさん こんにちは。
「ちらし」というのは、ある曲に繋げて歌う別の曲のことです。宮古根、ナークニーはいろいろな節と歌詞があるので、基本といわれる本部宮古根(むとぅぶ なーくにー)から始められるといいと思います。
この「かいされー」は、その本部宮古根のチラシによく歌われるものです。
じっくり、ながーくお楽しみくださいね。
「ちらし」というのは、ある曲に繋げて歌う別の曲のことです。宮古根、ナークニーはいろいろな節と歌詞があるので、基本といわれる本部宮古根(むとぅぶ なーくにー)から始められるといいと思います。
この「かいされー」は、その本部宮古根のチラシによく歌われるものです。
じっくり、ながーくお楽しみくださいね。
Posted by せき(たるー) at 2007年04月27日 18:20
いつもありがとうございます。
私が初めて習った曲は「安里屋ユンタ」で、その次ぎに「パラダイスうるま島」を教えてもらい、演奏するときは続けてやってました。
この場合は「安里屋ユンタ」のちらしが「パラダイスうるま島」になるわけですね。
じつはこのこの「かいされ」の4番の歌詞は私が教えて貰ったものと同じ歌詞で、大好きな歌詞です。
私が初めて習った曲は「安里屋ユンタ」で、その次ぎに「パラダイスうるま島」を教えてもらい、演奏するときは続けてやってました。
この場合は「安里屋ユンタ」のちらしが「パラダイスうるま島」になるわけですね。
じつはこのこの「かいされ」の4番の歌詞は私が教えて貰ったものと同じ歌詞で、大好きな歌詞です。
Posted by POCHI at 2007年04月27日 22:37
POCHIさん
そうですね。「ちらし」というのはそういうことです。
ただ、相性があるようです。
なんでもいいからくっつけるのはだめ。
情け唄には情け唄。
テーマがつながっていること、
また芝居や舞踊などでは話の展開に応じることがいるようです。
安里屋ゆんたにパラダイスうるま島、いい相性じゃないでしょうか。
四番はいろいろ使いまわしわれる歌詞なのでおぼえるといいですね。
そうですね。「ちらし」というのはそういうことです。
ただ、相性があるようです。
なんでもいいからくっつけるのはだめ。
情け唄には情け唄。
テーマがつながっていること、
また芝居や舞踊などでは話の展開に応じることがいるようです。
安里屋ゆんたにパラダイスうるま島、いい相性じゃないでしょうか。
四番はいろいろ使いまわしわれる歌詞なのでおぼえるといいですね。
Posted by せきひろし(たるー) at 2007年04月30日 07:25
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