2006年07月31日

前之浜

前之浜
めーぬはま
mee nu hama


一、(ヱーヰ ヱーヰ)前の浜に 前の浜にちり飛びゅる(サ)浜千鳥 (えいさ)友を呼ぶ声はチリチリや チリチリや
(いぇい いぇい)めぬはまに めぬはまにちりとぅびゅる(さ)はまちどぅり (いぇいさ)とぅむゆぶ くぃわちりちりや ちりちりや
(yei yei)me nu hama ni me nu hama ni chiri tubyuru (sa) hamachiduri ('eisa)tumu yubu kwi wa chirichiri ya chirichiri ya
(括弧は以下省略)
前の浜に連れ飛ぶ浜千鳥 友を呼ぶ声はチリチリだ
語句・・めーぬはま 前の浜。沖縄では「谷茶前之浜」のように「・・前の浜」という言い方が多い。・ちり 二通りある。「散り」と「連れ」。ここでは「連れて」の意味だろう。


二、渡地の渡し船漕ぐ ともの サ櫓の音か からりくるり 漕げば行きゃい着ちゃい
わたんじぬわたしぶにくぐ とぅむぬ (さ)るぬ'うとぅか からりくるり くぎば'んじゃいちちゃい
wataNji nu watashibuni kugu tumu nu nu 'utu ka karari kururi kugiba 'Njiyai chichai
渡地の渡し船を漕ぐ船尾の櫓の音か カラリクルリ 漕げば出たり着いたり
語句・とぅむ 艫=船尾。 「風やまとむ」(かじやまとぅむ=真後ろ、つまり船尾から吹く追い風)という時の「とぅむ」。 ・からりくるり 艪の音を表す擬音語。・んじゃちちゃい 直訳すれば「出たり着いたり」。


舞踊曲としては、「坂原口説」「与那原節」とともに歌われ「前之浜」とまとめて呼ばれる。
三線はニ上げ調子の曲。
二才踊りで空手の型を入れて男性的な力強さを取り入れた踊り。

歌詞は野村流、安冨祖流、さまざま。
同じ歌詞でも、ウチナー読み、大和読みで違うものもある。

上記のものは由絃會工工四による。

ちなみに野村流では

めーぬはまにちりとびゅるはまちどぅい とぅむゆぶくぃや ちりちりや ちりちりや
わたんじぬわたしぶにくぐ ふにぬるぬうとぅか からりくるりくぎば んじゃいちちゃい


また安冨祖流絃声会では

めぬはまにちりとぅぶるはまちどぅり とぅむゆぶくいや ちりちりや ちりちーりちり
わたんぢぬ わたしぶにくぐふにぬるぬうと(※ママ)か からりくぎばんじゃいちちゃい


と微妙に違いがある。





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Posted by たる一 at 00:06│Comments(1)ま行
この記事へのコメント
すこしだけ加筆しました。
Posted by たるー(せきひろし)たるー(せきひろし) at 2009年04月17日 17:52
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