2010年11月23日

移民小唄

移民小唄
いみんこうた

(標準語読みのため発音、意味は省略)

作詞・作曲 普久原朝喜


(男)なれし古里沖縄の 思い出深き那覇港 泣いて別れた両親と 八重の潮路を押し渡り
なれしふるさとおきなわの おもいでふかきなはみなと ないてわかれたふたおやと やえのしおじをおしわたり


(女)海山越えてはるばると 来る月日も夢の間に も早一年越しました 油断するなよネー貴男
うみやまこえてはるばるときたるつきひもゆめのまに もはやいちねんこしました ゆだんするなよねーあなた


(男)立てし希望の一筋は 岩をも貫く覚悟あれ 金は世界の廻りもの かせぐ腕には金ばかり
たてしきぼうのひとすじはいわをもつらぬくかくごあれ かねはせかいのまわりもの かせぐうでにはかねばかり


(女)無理なお金も使わずに 貯めたお金は国元の 故郷で祈る両親に 便り送金も忘れるな
むりなおかねもつかわずに ためたおかねはくにもとの こきょうでいのるふたおやに たよりそうきんもわすれるな


(男)人に勝りて働けよ 勤倹貯蓄も心がけ 錦かさねて帰るとき 親の喜び如何ばかり
ひとにまさりてはたらけよ きんけんちょちくもこころがけ にしきかさねてかえるとき おやのよろこびいかばかり





普久原朝喜作。

前回とりあげた「移民口説」も普久原朝喜作といわれているが、それを裏付けるように、歌詞もよく似ている部分がある。

「移民口説」同様に標準語で作られている。

曲は、他ではあまり見られない独特のリズムで作られている。
朝喜の作曲の特徴のひとつは、この独特のリズム、間、だといわれている。


さて、このブログは、沖縄口など方言で書かれ唄われた沖縄民謡を取り上げ、その歌詞の意味、発音を調べてきた。
上の本文のように、発音も意味も書かないことには少し抵抗があった。

しかし、たとえば「十九の春」などのように沖縄においても標準語で歌われながら愛されてきた曲も多い。
そうした曲も「島唄」「沖縄民謡」という範疇にふくまれると割り切っている。








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Posted by たる一 at 10:57│Comments(0)あ行
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