2008年09月13日
遊び仲風
遊び仲風
'あしび なかふー
'ashibi nakahuu
作詞 上原 直彦
作曲 普久原 恒勇
唄 山里ゆき子
一、忘らりみ 忘ららん互に 染みなちゃる玉ぬ御縁 里よ
わしらりみ わしららんたげに すみなちゃるたまぬ ぐいん さとぅよ
washirarimi washiraraN tage ni suminacharu tama nu guiN satu yo
○忘れられる?忘れられない 互いに染めあげた宝玉のような御縁 あなたよ
語句・たま 稀。あるいは「玉」。「玉」という当て字がしてあるから、玉、丸いもの。宝玉。以外に 宝玉のような、と訳しておく。
二、手枕ん云語れん仮に通わちゃる縁やあらん里よ
てぃまくらん 'いかたれんかりにかゆわちゃるいんや'あらんさとぅよ
timakuraN 'ikatareN kari ni kayuwacharu iN ya 'araN satu yo
○手枕も、語らいも仮に通わせる縁ではない あなたよ
語句・いかたれ 「男女の契り。男女の語らい。」 「い」は接頭語。(沖)。 「云語れ」と当て字がしてあっても「おしゃべり」に限定した意味ではない。「かたれー」には「仲間になること。仲間入りを約束すること。男女の一緒になる約束」(沖)などの豊かなニュアンスが込められている。<いかたれー。
三、語らてん語らてん思い云言葉ぬ残る恨みしゃ里よ
かたらてぃん かたらてぃん'うむい 'いくとぅばぬぬくる らみしゃ さとぅよ
kataratiN kataratiN 'umui 'ikutuba nu nukuru ramisha satu yo
○語ろうって 語ろうって 思い言葉が残る なんと恨めしいことよ!あなた
語句・かたらてぃん 語ろうって。<かたら 語ろう。+ てぃん ・・という。・・って。 ・らみしゃ 「名詞。恨めしい。残念だ。歌などの終わりに来る語」(沖)。
'あしび なかふー
'ashibi nakahuu
作詞 上原 直彦
作曲 普久原 恒勇
唄 山里ゆき子
一、忘らりみ 忘ららん互に 染みなちゃる玉ぬ御縁 里よ
わしらりみ わしららんたげに すみなちゃるたまぬ ぐいん さとぅよ
washirarimi washiraraN tage ni suminacharu tama nu guiN satu yo
○忘れられる?忘れられない 互いに染めあげた宝玉のような御縁 あなたよ
語句・たま 稀。あるいは「玉」。「玉」という当て字がしてあるから、玉、丸いもの。宝玉。以外に 宝玉のような、と訳しておく。
二、手枕ん云語れん仮に通わちゃる縁やあらん里よ
てぃまくらん 'いかたれんかりにかゆわちゃるいんや'あらんさとぅよ
timakuraN 'ikatareN kari ni kayuwacharu iN ya 'araN satu yo
○手枕も、語らいも仮に通わせる縁ではない あなたよ
語句・いかたれ 「男女の契り。男女の語らい。」 「い」は接頭語。(沖)。 「云語れ」と当て字がしてあっても「おしゃべり」に限定した意味ではない。「かたれー」には「仲間になること。仲間入りを約束すること。男女の一緒になる約束」(沖)などの豊かなニュアンスが込められている。<いかたれー。
三、語らてん語らてん思い云言葉ぬ残る恨みしゃ里よ
かたらてぃん かたらてぃん'うむい 'いくとぅばぬぬくる らみしゃ さとぅよ
kataratiN kataratiN 'umui 'ikutuba nu nukuru ramisha satu yo
○語ろうって 語ろうって 思い言葉が残る なんと恨めしいことよ!あなた
語句・かたらてぃん 語ろうって。<かたら 語ろう。+ てぃん ・・という。・・って。 ・らみしゃ 「名詞。恨めしい。残念だ。歌などの終わりに来る語」(沖)。
1986年に山里ゆき子が歌いヒットした新唄(にーうた)。
山里ゆき子は、「本部宮古根、かいされ」で有名。94年に山里ユキに改名している。
「仲風」とは沖縄の歌の形式のひとつ。
琉歌は八・八・八・六の三十文字。
それにたいし、仲風は五・五・八・六。または七・五・八・六。
先日の「仲風」の解説にも同じ言葉をとりあげたが採録しておくと、
「上句が五・五あるいは七・五調の和語、下句が八・六の琉語、すなわち和歌と琉歌を折衷したような歌だから仲風という名ができたとか、今風と昔風の中間にあるから『仲風』という名ができたとかいう説があるが、はっきりしない。」(「歌三線の世界」勝連繁雄著)
さて、その古典の「仲風」をさらに現代風にアレンジした「遊び仲風」。
ゆったりした曲調が、豊かな情感をかもし出しているのと
三線の手が微妙で味わい深い。
これを見事に歌いきる山里ユキさんの歌人生の深さもあらわしているようだ。
山里ゆき子は、「本部宮古根、かいされ」で有名。94年に山里ユキに改名している。
「仲風」とは沖縄の歌の形式のひとつ。
琉歌は八・八・八・六の三十文字。
それにたいし、仲風は五・五・八・六。または七・五・八・六。
先日の「仲風」の解説にも同じ言葉をとりあげたが採録しておくと、
「上句が五・五あるいは七・五調の和語、下句が八・六の琉語、すなわち和歌と琉歌を折衷したような歌だから仲風という名ができたとか、今風と昔風の中間にあるから『仲風』という名ができたとかいう説があるが、はっきりしない。」(「歌三線の世界」勝連繁雄著)
さて、その古典の「仲風」をさらに現代風にアレンジした「遊び仲風」。
ゆったりした曲調が、豊かな情感をかもし出しているのと
三線の手が微妙で味わい深い。
これを見事に歌いきる山里ユキさんの歌人生の深さもあらわしているようだ。
Posted by たる一 at 18:08│Comments(0)
│あ行
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