2008年04月05日

揚作田節(舞踊 揚作田)

【舞踊】

揚作田節
'あぎちくてんぶし
'agichikuteN bushi


二葉から出ていくとしがへたら いわをだち松のもたへ清らさ 
ふたふぁから'んじてぃ'いくとぅしがふぃたら 'いわをだちまちぬむていぢゅらさ
hutahwa kara 'Njiti 'ikutushi ga hwitara 'iwawo dachimachi nu muteijurasa
双葉から出て何年が経ったら巌(岩石)抱く松の茂りの美しいことよ語句・いわを 巌。堅くて大きな岩石。「岩を」ではない。・まち 松。<まーち。・むてい 茂る様。繁栄。<むてーゆん 太る。茂る。栄える。


【本歌】

豊かなる御代のしるしあらはれて 雨露の恵み 時もたがぬ 
ゆたかなるみゆぬしるし'あらわりてぃ 'あみちゆぬみぐみ とぅちんたがん
yutakanaru miyu nu shirushi 'arawariti 'amichiyu nu migumi tuchiN tagaN
豊かなる御代の前兆顕れて 雨露の恵み(は)時も違わない[雨露などの天候も順調だ]
語句・しるし きざし。前兆。・たがん 違わない。<たがゆん 違う。たがえる。


【屋嘉比工工四】

面影のていんす 立たなうちくいれわ 忘れよる暇んあよらやすが 
'うむかじぬでんし たたな'うちくぃりば わしりゆるふぃまん'あゆらやしが
'umukaji nu deNshi tatana'uchikwiriba washiriyuru hwimaN 'ayurayashiga
面影でさえ立たないでくれたら忘れていく暇もあるのだが
語句・でんし …でさえ。・うちくぃりば くれたら 「うち」は強意。しかし、訳すほどの意味はない。・ふぃま 暇。・あゆらやしが あるのだろうけれども<あん。ある。の推量 あゆら+ やしが。


Posted by たる一 at 10:30│Comments(2)
この記事へのコメント
湛水流では
揚げ出し(あぎんじゃし)では

朝間夕間通てぃ
あさまゆまかゆてぃ

見る自由ぬなりば
みるじゆぬなりば

見ぶしゃうら辛しゃ
みぶしゃうらちらしゃ

ぬゆでぃしゃびが

ですが、

下げ出し(さぎんじゃし)では
屋嘉比朝寄の歌詞のまま歌いますね。
Posted by くがなー at 2012年01月07日 17:49
くがなーさん

湛水流まで、チェックをしておりませんでした。

歌詞も面白い。この琉歌ほかに使われてませんか?

勉強になります。
Posted by たる一たる一 at 2012年01月07日 19:07
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