2006年10月08日

ヤッチー

ヤッチー
やっちー
yacchii
兄さん
作詞 上原直彦 作曲 普久原恒勇

一、語らなや星に 天川に橋かけて覚出すさ(覚出すさ・繰り返し以下省略)童小の昔 (ヤッチー二人 ヤッチー二人 うりかたらなや)
かたらなやふしに てぃんじゃらにはしかきてぃ'うびじゃすさわらびぐわーぬんかし(やっちーたい やっちーたい 'うりかたらなや)
kataranaya hushi ni tiNjara ni hashi kakiti 'ubijasusa warabigwa nu Nkashi (yacchii tai yacchii tai 'uri kataranaya)
語りたいねえ 星に 天の川に橋を架けて思い出すよ子どもの昔 (お兄さん(と)二人 お兄さん(と)二人(で)さあ 語りたいねえ)(囃子は以下省略)


二、竹馬や乗やい家に急ぐ道ゆるで眺めたし 西の陽のあかい(汝ったアンマーまーかいが ベーベーの草狩いが ベーベーのまさ草や 春(畑)の若みんな アン小そーて)
だき'んまやぬやい やーに'いすぐみちゆるでぃ ながみたし 'いりぬふぃぬ'あかい (わったー'あんまーまーかいが べーべーぬくさかいが べーべーぬまさぐさや はるぬわかみんな 'あんぐわーそーてぃ)
daki'Nma ya nuyai yaa ni 'isugu michi yurudi nagamitashi 'iru nu hwii nu 'akai ('ittaa 'aNmaa maakaiga beebee nu kusakaiga beebee nu masagusa ya haru nu haru nu wakamiNna 'aNgwaa sooti)
竹馬に乗って家に急ぐ道 (足を)ゆるめて眺めたのは西の日の夕焼け
(おまえたちのお母さんはどこだい?山羊の草を狩りに 山羊のおいしい草は春(畑)の若いルリハコベ 姉さん連れて)

語句・ゆるでぃ「道ゆらてぃ」ならば「道草を食うこと」。足を緩めて くらいか。・ながみたし ながめたのは。動詞の下略形に「し」をつけて「・・・の」。(参考 二見情話 「かたたしや」「いちゃたしや」) ・あかい 赤いもの=夕焼け ・いったーあんまーまーかいがを参照


三、節々の実や クービ ムム ナンデンシ 遊ぶたし 石なぐに ぎっちょ
しちしちぬないやくーびむむなんでんし'あしぶたし 'いしなぐに ぎっちょ
shichisichi nu nai ya kuubi mumu naNdeNshi 'ashinutashi 'ishinagu ni giccho
季節毎の実はグミ 桃 島桑 遊んでいたのは お手玉遊びに棒を使う遊び
語句 ・いしなぐ いしなぐー 女の子のお手玉遊びに使う石。 ・ぎっちょ ぎっちょー 長短2本の棒を使う子どもの遊び 'イッパーともいう。 ・くーび グミ ・なんでんし ナンデーシー 島桑。  ・あしぶたし 遊んでいたのは。 あしぶた=遊んだの継続過去形の下略形に「し」をつけたもの 上の「ながみたし」と同じ。


四、巡る年月ゆ走い馬に例いたる 人の情 今ど思知ゆる(天と地とちゅかたみや 海と山とたかたみや 汝と我んとけーうさーち アネヒヤかたみやさ シーヤープー シーヤープー ミーミンメー ミーミンメー イーユンミー イーユンミー ヒージントー ヒージントー)
みぐるとぅしちちゆ はい'んまにたとぅいたる ひとぬなさき なまどぅ'うみしゆる (てぃんとぅちとぅちゅかたみや 'うみとぅやまとぅたーかたみや
 やーとぅわんとぅ けー'うさーち 'あねひや かたみやさ しーやーぷー しーやーぷー みーみんめー みーみんめー 'いーゆんみー 'いーゆんみー ひーじんとー ひーじんとー)
巡る年月を早く走る馬にたとえている人の情け今こそ思い知る(天と地とひとつのかたみは 海と山と二つのかたみは お前と私とちょっと抱かせて あれ!さあ!かたみだよ )

(コメント)
子どもの昔を思い出して語り合い、その思い出とともにある童歌。
童歌を歌えばさらに思い出される昔。
四番、天と・・のくだり。シーヤープー節(赤田首里殿内)にあわせて歌われる歌詞のあたりがいまいちはっきりしない。
三下げのゆったりした曲。
二番、四番には童歌(ベーベーぬ草刈いが、シーヤープー節)が挿入される。
私事ながら、琉球民謡音楽協会第5回芸能祭で聞かせてもらった。

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Posted by たる一 at 23:23│Comments(0)や行
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