2011年08月19日

新家庭小

新家庭小
しんかてーぐゎー
shiN katee gwaa


一 一郎さんとぅ我んね結婚しちぬうぬ後や我んね 一郎さんに何んでぃ我ね言がや 「あなた」んでぃる我ね言がや
いちろーさんとぅわんねーけっこんしちぬうぬあとぅやわんねー いちろーさんにぬーんでぃわねいうがや あなたんでぃるわねいうがや
'ichiroo saN tu waNnee [kekkoN]shichi nu unu 'atu ya waNnee 'ichiroo saN ni nuu Ndi wane 'iuga yaa [anata]Ndi ru wane 'iu ga yaa
一郎さんと私は結婚してのその後は 私は一郎さんになんて私いうのかしら 「あなた」って私いうのかしら
語句・わんねー私は。< わん + や 融合して「わんねー」となる。・ぬーんでぃ なんと。 < ぬー 何。+んでぃ と。・いうがやー 言うのかねー < いう< いゆん。言う。+が 疑問助詞 +やー ね。


二 一郎さんが会社かい出ぢてぃめんせるうぬ時や我んね一郎さんに 何んでぃ我ね言がや「あなた 行ってらっしゃい」んでぃる 我ね言がや
いちろーさんがかいしゃかい んじてぃめんせーる うぬとぅちや わんねーいちろーさんに ぬーんでぃわねいうがや 「あなたいってらっしゃい」んでぃる わねいうがや
'ichiroo saN ga kaisha kai 'Njiti meNseeru unu tuchi ya waNnee 'ichiroo saN ni nuuNdi wane 'iuga yaa [anata itterasshai] Ndi ru wanee 'iu ga yaa
一郎さんが会社にお行きになられるその時は私一郎さんになんて私いうのかしら 「あなた行ってらっしゃい」なんて私いうのかしら
語句・かい ~に。 ・んじてぃ 出て。(出て)行く。 ・めんせーる こられる。なられる。<めんせーん。「居る・行く・来る敬語」【琉球語辞典】。 



三 一郎さんが会社から戻てぃめんせるうぬ時や我んね 一郎さんに 何んでぃ我ね言がや「お帰りなさい あなた 待ってたわ」んでぃる 我ね言がや
いちろーさんがかいしゃからむどぅてぃめんせーる うぬとぅちや わんね いちろーさんに ぬーんでぃわねいうがや「おかえりなさい あなた まってたわ」んでぃる わねいうがや
'ichiroo saN ga kaisha kara mudutimeNseeru unu tuchi ya waNnee 'ichiroo saN ni nuuNdi wane 'iu ga yaa [okaerinasai anata mattetawa]Ndi ru wane 'iu ga yaa
一郎さんが会社からお戻りになられるその時は私は一郎さんになんて私いうのかしら 「お帰りなさい あなた 待ってたわ」って私いうのかしら


四 一郎さんとぅ我んとぅ夫婦ゲンカする時や我んね 一郎さんに何んでぃ我ね言がや「あなた ごめんね 許して」んでぃる 我ね言がや
いちろーさんとぅわんとぅふーふげんかするとぅちや わんねーいちろーさんにぬーんでぃわねいうがや 「あなたごめんね ゆるして」んでぃるわねいうがや
'ichiroo saN tu waN tu [huuhu geNa] suru tuchi ya waNnee 'ichiroo saN ni nuuNdi wane 'iu ga yaa [anata gomeNnee yurushitee]Ndi ru wane 'iu ga yaa
一郎さんと私と夫婦ゲンカするときは私は一郎さんになんて私いうのかしら 「あなた ごめんね 許して」って私いうのかしら


五 一郎さんとぅ我んとぅ夜寝んじゅるうぬ時ね我んね一郎さんに何んでぃ我ね言がや「あなた イヤよ 電気消して」んでぃる我ね言がや
いちろーさんとぅわんとぅゆるにんじゅるうぬとぅちねー わんねいちろーさんにぬーんでぃわねいうがや 「あなた いやよ でんきけして」んでぃるわねいうがやー
'ichiroo saN tu waN tu yuru niNjuru unu tuchi nee waNnee 'ichiroo saN ni nuuNdi wane 'iu ga yaa [anata iya yoo denki keshite]Ndi ru wane 'iu ga yaa
一郎さんと私と夜寝るその時には私一郎さんになんて私いうのかしら 「あなた イヤよ 電気消して」って私いうのかしら
語句・にんじゅる 寝(てい)る。<にんじゅん 寝る。

平良りん子さん(琉球民謡協会師範)が歌って沖縄でヒットした新民謡。
歌詞に「電気消して」などの表現があることで「放送禁止」になって、かえってよく歌われている。


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Posted by たる一 at 10:43│Comments(2)さ行
この記事へのコメント
三線仲間の結婚披露宴で歌うことになり、おぼえさせられた思い出がありますが、稽古場では若いいなぐもいるのでほとんどやりません.サイレン節とその替え歌の戻り駕篭なども内容的にちょっとという感じですが、笑い福い節に替えて歌うとわらびんちゃーと一緒に歌えますね.
Posted by Ai-Nyai at 2011年10月24日 16:18
Ai-Nyaiさん
コメント遅くなりました。

どこでも歌える歌じゃないですが、どこかで歌いたい歌のひとつですね。

けれど内地ではすこしニュアンスが伝わりにくいかも。
Posted by たる一たる一 at 2011年11月05日 23:31
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