2011年09月30日

幸せ列島

幸せ列島
[しあわせれっとう]
shiawase rettoo
(意味省略)


作詞 大城栄順  作曲 普久原恒勇

(標準語と思われるものは、ひらがな表記に[ ]をつけた)


一、大安吉日嘉利吉豊年 福ぬ神々大多忙  国頭中頭那覇島尻東西南北駆けめぐり (島ぬ果てぃまでぃ 邦ぬ果てぃまでぃ幸せ列島作やびら) 〔()内の囃子は以下省略〕
[たいあんきちじつ]かりゆしほーねんふくぬかみがみいちゅなしむん くんじゃんなかがみなはしまじり [とーざいなんぼくかけめぐり]しまぬはてぃまでぃくにぬはてぃまでぃ[しあわせれっとー]ちゅくやびら
taiaNkichijitu kariyushihooneN huku nu kamigami 'ichunashimuN kuNjaN nakagami naha shimajiri toozainaNboku kakemeguri shima nu hati madi kuni nu hati madi shiawase rettoo chukuyabira
大安吉日めでたい豊年 福の神々大忙し国頭中頭那覇島尻 東西南北駆けめぐり (島ぬ果てまで 邦ぬ果てまで幸せ列島作りましょう) 


二、結婚まん産トーカチスージカラタ念願 手かみてぃ元祖ぬ美らさや 肝美らさ くまぬ家庭や 大繁盛
にーびち まんさん とーかち すーじからたにんぐゎん てぃーかみてぃ ぐゎんすぬちゅらさやちむじゅらさ くまぬ[かてい]やだいはんじょー
niibichi maNsaN tookachi suuji karata niNgwaN tii kamiti gwaNsu nu churasa ya chimujurasa kuma nu katee ya daihaNjoo
結婚、満産(七日祝い)、とーかち祝い(八十八米寿の祝い)健康祈願 手を合わせて先祖を美しく大切にすることは心の美しさ この家庭は大繁盛する
語句・まんさん 「子供が生まれて七日目の夜、親類縁者が集まってするお祝い。うぶたちの祝い。七夜の祝い」【沖辞】。・とーかち 88歳の米寿の祝い。「とーかち」とは穀類、米を枡で計る時に、縁と同じ高さに平らにするときにつかう竹の道具。・すーじ お祝い。<しゅーじ。・からた 体。身体。・にんぐゎん 念願。祈願。「からたにんぐゎん」で「健康祈願」・くま ここ。こちら。


三、家庭円満 健康第一 親子兄弟手ゆ取やい一生懸命 働ちどぅんせー くまぬ殿内や大繁盛
[かていえんまんけんこうだいいち] うやっくゎちょーでー てぃゆとぅやい [いっしょうけんめい]はたらちどぅんせー くまぬとぅんちや[だいはんじょー]
katee eNmaN keNkoodaiichi 'uyakkwa choodee tii yu tuyai isshookeNmei hatarachi duN see
家庭円満健康第一 親子兄弟が手を取り一生懸命働くならば こちらのお屋敷は大繁盛
語句・どぅんせー するならば。<どぅん 強意の助詞。ども。+ せー<しゅん する。の已然形。すれば。

 
四、家内安全商売繁盛 豊年万作 大漁船 百事大吉 めでたやなー 我した沖縄 大繁盛
[かないあんぜんしょうばいはんじょーほうねんまんさくたいりょーぶね ひゃくじだいきちめでたやなー]わしたうちなー[だいはんじょー]
kanaiaNzeN shoobaihaNjoo hooneNmaNsaku tairyoobune hyakuji daikichi medetayanaa washita 'uchinaa daihaNjoo
家内安全商売繁盛 豊年満作 大漁船 百時大吉めでたいな 私たちの沖縄大繁盛 

   
五、はらへ給へし清め給へし 守り給へて幸わえる 今日ぬ誇らしゃ頭乗みてぃ 大安吉日吉かる日に
はらえたまえしきよめたまえし まもりたまえて さち〔てぃ?〕わえる きゆぬふくらしゃちぢかみてぃ たいあんきちじつゆかるひに
haraetamaeshi kiyometamaeshi mamoritamaete sachi〔ti?〕waeru kiyu nu hukurasha chizi kamiti taiaNkichijitu yukaru hi ni
祓いたまえ 清めたまえ 守りたまえと言って感じる今日の嬉しさを拝受して 大安吉日の佳き日に
語句・ふくらしゃ 嬉しい。いわゆる「誇らしい」ではない。   

音源は「沖縄民謡名選集 七」(マルフクレコード)にある。

新唄で、標準語とウチナーグチが混在している。
実際の沖縄の「方言」事情と同じと言ってもいいだろう。

唄う者としては、とくに私など内地人(ないちゃー)は、その区別をつけることが重要であり、また非常に難しい時がある。

上の直訳では、ひらがなの部分にあきらかに標準語、または由来のものは区別するために[ ]をつけている。
意識的に区別をしないと発音(五母音なのか、三母音なのか)が曖昧になるからである。

五番の「幸わえる」という歌詞は、CDで聴くと「さてぃわえる」と聴こえる。
標準語にもウチナーグチにも「さちわえる」という言葉がない。

ウチナーグチには「さとぅゆん」(悟る、感じる)というのはあり、その活用形なのかと思ったりしたが、はっきりしない部分である。



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Posted by たる一 at 10:38│Comments(0)さ行
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