浜のアーマン小
はまぬ あーまんぐゎー
hama nu 'aamaN gwaa
〇
浜のヤドカリちゃん
語句・
あーまん やどかり。 <あまん(ぐゎー)。「あーまん」「あまん」どちらも使うようだ。オオヤドカリは「あんまく」(腕白小僧の意味)とも言う。
作詞 作曲 滝原康盛
歌 山内 まさのり
一、
浜ぬアーマン小や家担みてぃ杖突ちょうてぃ傾ち走い 干瀬ぬ蟹小やうり見ちょうてぃ哀りアーマン小や肝苦りむん 家小担みてぃ歩ちゅんど 浜ぬアーマン小やうり聞ちょうてぃ干瀬ぬ蟹小や窮子者家小ん無えらん穴籠い
はまぬあーまんぐゎーややーかたみてぃぐーさんちちょーてぃかたんちばい ひしぬがにぐゎーやうりんーちょーてぃあわりあーまんぐゎーやちむぐりむん やーぐゎーかたみてぃ あっちゅんどー はまぬあーまんぐゎーやうりちちょーてぃ ひしぬがにぐゎーやくーしーむん やーぐんねーらん あなぐまい
hama nu 'aamaNguwaa ya yaa katamiti guusaN chichooti kataNchibai hwishi nu ganigwaa ya 'uri nnchooti 'awari 'aamaNgwaa ya chimugurimuN yaagwaa katamiti 'acchuN doo hama nu 'aamaNgwaa ya 'uri chichooti hwishi nu ganigwaa ya kuushiimuN yaagwaaN neeraN 'anagumai
〇
浜のヤドカリちゃんは家を担いで杖ついてチョコチョコ歩く 干瀬の蟹ちゃんはそれを見ていて 可哀そうなヤドカリちゃんは気の毒な奴 家を担いで歩いているぞ 浜のヤドカリちゃんはそれ聞いて干瀬の蟹ちゃんは貧乏者 家もなくて穴籠もり
語句・
かたみてぃ かついで。<かたみゆん 担ぐ。かつぐ。・
ぐーさん 杖(つえ)。中国語から。「中国音guaizhang」【琉球語辞典】」。ぐーさん ちちゅん。つえをつく。・
かたんちばい 「こそこそ急いであるくこと」【琉辞】。・
ふぃし 「干潮時にあらわれる洲」【琉辞】 ・
ちむぐりむん 気の毒な人 奴。<ちむぐりしゃん 気の毒である。不憫である。 ・
んちょーてぃ 見ていて。<んーじゅん。見る。・
くーしいむん「貧乏者」【琉辞】。・
ぐまい <くまゆん 籠もる。
二、
浜ぬアーマン小やなんとぅ急ぢん蹴掻き転び鈍なし者 ムドゥルぬトントンミー小うり見ちょうてぃ哀りアーマン小や肝苦り者 足や有とうてぃ急がらに 浜ぬアーマン小や うり聞ちょうてぃトントンモーサー トントンミー 落着ち無えらんうふそう者
はまぬあーまんぐゎーや なんとぅいすじん きっちゃきくるび どぅんなしむん むどぅ(る)るぬとんとんみーぐゎー うりんーちょーてぃ あわりあーまんぐゎーやちむぐりむん ひさやあとーてぃいすがらに はまぬあーまんぐゎーやうりちちょーてぃ とんとんもーさーとんとんみー うとぅちちねーらん うふそーむん
hama nu 'aamaNgwaa naNtu isujiN kicchaki kurubi duNnashimuN mud(r)uru nu toNtoNmiigwaa 'uri chichooti 'awari 'aamaNgwaa ya chimugurimuN hwisa ya 'atooti 'isugarani hama nu 'aamaNgwaa ya 'uri chichooti toNtoNmoosaa toNtoNmii utuchichi neeraN 'uhusoomuN
〇
浜のヤドカリちゃんはどんなに急いでもつまづくのろい奴 逆らうトビハゼちゃんはそれを見ていてかわいそうなヤドカリちゃんは気の毒な奴 足はあっても急がれない 浜のヤドカリちゃんそれ聞いて トントン踊りのトビハゼちゃん 落ち着きもないそそっかしい奴
語句・
なんとぅ どんなに。なんと。・
きっちゃき 「躓[つまずき]き;失敗」【琉辞】。・
どぅんなし <どぅんなさん 「《形》のろい、にぶい、鈍感である」【琉辞】。・
むどぅる <むどぅちゅん 背く 逆らう。 【琉辞】。・
トントンミー とびはぜ。・
もーさー <もーゆん。踊る人。 (例)はるさー。 畑を耕す人。・
うとぅちち <うてぃちちゅん 落ち着く。・
うふそーむん 「そそっかしい人、間抜け」【琉辞】。
三、
浜ぬアーマン小やふどぅいいねえ大さる家に家移ちすん 海ぬチンボラー小うり見ちょうてぃ哀りアーマン小肝苦り者 家小や有とうてぃ借屋ど 浜ぬアーマン小やうり聞ちょうてぃ海ぬチンボラー小儲きてぃん生ちちょる間家一ち
はまぬあーまんぐゎーやふどぅいーねー うふさるやーにやーうちすん うみぬちんぼらーぐゎーうりんーちょーてぃ あわりあーまんぐゎーやちむぐりむん やーぐゎーやあとーてぃ かいやーどー はまぬあーまんぐゎーや うりちちょーてぃ うみぬちんぼらーぐゎーやもーきてぃん いちちょーるゑだやーてぃーち
hama nu 'aamaNgwaa ya hudu 'ii nee uhusaru yaa ni yaa 'uchisuN 'umi nu chiNboraagwaa 'uri nnchooti 'awari 'aamaNgwaa ya chimugurumun yaagwaa ya 'atooti kaiyaa doo hama nu 'aamaNgwaa ya 'uri chichooti 'umi nu chiNbooraagwaa mookitiN 'ichichooru yeda yaa tiichi
〇
浜のヤドカリちゃんは背丈に合った大きな家に引越しする 海の巻き貝ちゃんそれ見て 可哀そうなヤドカリちゃん可哀そうな奴 家はあるけど借家だね 浜のヤドカリちゃんはそれ聞いて海の巻き貝ちゃん儲けても生きている間家一つ
語句・
ふどぅ 「背丈、身長」【琉辞】。・
いいねー 良く似合う。ちょうどいい。<いい 良い。+ねー 似合う。・
ちんぼらー 「(ほら貝形の)小さな巻き貝〔‘にし’の一種〕」【琉辞】。「
海ぬちんぼらー」を参照。
四、
浜ぬアーマン小やぢんぶん持ち 好かんしが来いねえ家籠い 潟ぬアジケー小うり見ちょうてぃアンマクアーマン小や肝苦り者 ちむえや無んそてぃ胴しかみ 浜ぬアーマン小やうり聞ちょうてぃ 潟ぬアジケー小 あん云ゅんな 汝や歩ちぇー しいをぅーすみ
はまぬあーまんぐゎーやじんぶんむち しかんしがちーねーやーぐまい がたぬあじけーぐゎーうりんちょーてぃ あんまくあーまんぐゎーやちむぐりむん ちむえやねーんそてぃどぅーしかみ はまぬあーまんぐゎーやうりちちょーてぃ がたぬあじけーぐゎー あんいゅんな やーやあっちぇー しーをーすみ
hama nu 'aamaNgwaa ya jiNbuNmuchi shikaNshi ga chiinee yaa gumai gata nu 'ajikeegwaa 'uri nnchooti 'aNmaku 'aamaNgwaa ya chimugurimuN chimuee ya neeNsoti du chikami hama nu 'aamaNgwaa ya 'uri chichooti gata nu 'ajikeegwaa 'aN'iyuN naa 'yaa ya 'acchee shiiwuu sumi
〇
浜のヤドカリちゃんは知恵がある 嫌いなものが来たら家に籠もる 干潟のしゃこ貝それを見て わんぱくヤドカリちゃんは可哀そうな奴 知恵がないから怖がってる 浜のヤドカリちゃん それ聞いて 干潟のしゃこ貝ちゃん、そういうのかい、お前は歩くことはできないだろう?
語句・
じんぶん 「知恵、才能」【琉辞】。・
あじけー シャコガイ。しゃこ貝。・
あんまく わんぱく。オオヤドカリのことも言う。・
ちむえ <ちむい+や 融合して ちむえー。「見積もり、心積もりをする」【琉辞】・
どぅー 自分で。・
しかみ <しかぬん しかむん。 「怖じける、臆病になる」【琉辞】。・
しーをーすみ <しー しゅん する。+ をー うん 居る。+ すみ するか?