与勝海上めぐり

たる一

2008年09月19日 22:47

 与勝海上めぐり
よかつかいじょうめぐり
(発音は標準語読み)


作詞・作曲 我如古盛栄


一、津堅浜平安座 通い路ぬ港 通い舟乗やい廻る美らさ
ちきんばまひゃんざ[へんざ] かゆいじぬ'んなとぅ かゆいぶにぬやい みぐるちゅらさ
chikiN bama hyaNza[heNza] kayuiji nu 'Nnatu kayuibuni nuyai miguru churasa
津堅、浜、平安座は通い路の港 通い舟に乗って廻る(景色の)美しいことよ!
語句・ちきん 津堅島の港名。現在は「つけん」と呼ぶ。・ばま浜比嘉島(はまひじゃじま)の港。・ひゃんざ  平安座島の港。現在は「へんざじま」。



二、車乗ていそさ 舟乗てんいそさ 潟原ぬ満干 平安座までん
くるまぬてぃ'いそさ ふにぬてぃん'いそさ かたばるぬみちふぃ ふぃんざ[へんざ]までぃん
kuruma nutiN 'isosa huni nuti 'isosa katabaru nu michihwi hyaNza[heNza] madiN
車に乗って嬉しいことよ! 舟に乗っても嬉しいことよ!干潟の満ち干き平安座島までも
語句・いそさ 嬉しいことよ!<'いそーさ、'いしょーさ 嬉しい。・かたばる  干潟。



三、伊計離り廻て浮原ぬ海や釣し楽しむるマクブタマン
'いちはなりみぐてぃ 'うちばるぬ'うみや ちいしたぬしむるまくぶたまん
'ichihanari miguti 'uchibaru nu 'umi ya chiishi tanushinuru makubu tamaN
伊計離島巡って浮原の海で釣りで楽しめるマクブ、タマン
語句・いちはなり 伊計島。昔は「いち」と呼ばれた。・うちばる 浜比嘉島の南東にある無人島。日米軍の演習場。・ まくぶ たまん  「マクブ」「タマン」共に沖縄を代表する高級魚。「マクブ」は和名「シロクラベラ」。「マクブー」ともいう。「タマン」は「ハマフエフキ」。



四、浜比嘉に渡てアマミチュゆ拝で見晴らしぬ美らさ 島ぬ岬 
はまふぃじゃにわたてぃ'あまみちゅゆうがでぃ みはらしぬちゅらさ しまぬみさち
hamahwija ni watati 'amamicu ugadi miharashi nu churasa shima nu misachi
浜比嘉島に渡りアマミチュ(の墓)を拝み 見晴らしの美しいことよ!島の岬
語句・あまみちゅ 神話で琉球を作ったといわれる人物名。その墓が浜比嘉島にある。 「琉球列島の創造神;イザナキ・イザナミのような男女神か単一神の対語的名称か、説が分かれる;その故国は'Amamija-Sinirija;アマミキョは‘天御子’とも書かれるが‘奄美’との関係もあるかもしれない」(琉)。「あまみちゅー」とも発音される。 



五、昔収納奉行ぬ歌にとゆまりる津堅美童ぬ なさき深さ んかししゅぬぶじょーぬ'うたにとぅゆまりるちきんみやらびぬなさきふかさ
Nkashi shunubujoo nu 'uta ni tuyumariru chikiN miyarabi nu nasaki hukasa
昔、「取納奉行節」の歌に有名な津堅島の娘の情けは深いことよ!
語句・しゅぬぶじょー 取納奉行節。 ・とぅゆまりる 世の評判になった。有名な。<とぅゆまりゆん 


六、島々ぬ景色 眺みてんあかん 何時ん行じ見ぶさ 与勝観光
しまじまぬちしち ながみてぃん'あかん 'いちん'んじみぶさ よかつくゎんこー
shimajima nu chishichi nagamitiN 'akaN 'ichiN 'Nji mibusa yokatukwaNkoo
島々の景色眺めても飽きない 何時も行ってみたいよ 与勝の観光

ブラジルのカルロスさんのリクエスト。

ブラジルで行われた移民100年祭り。
そこでおこなわれた琉球國祭太鼓の演舞で、この曲が演舞されたらしい。


カルロスさんが送ってくれた写真
一番左がカルロスさん。


勝連、私が沖縄で好きな地域の一つ。、
今回、この歌で知った島、浮原島。

観光名所でもあり、もずくの生産地でもあり、マリンスポーツも盛ん。
しかし日米の軍事演習所でもある。

沖縄中部の東海岸の、津堅島、伊計島、宮城島、浜平安座島、浮原島、そして久高島。。。
そこをめぐる観光。
一度はしてみたい。

沖縄県漁業協同組合連合会が発行している「沖縄のさかな」というポスターから
マクブ



タマン
関連記事