大兼久節
大兼久節
うふがにくぶし
'uhuganiku bushi
◯
名護の大兼久の歌
語句・
かにく 「海岸の砂地;馬場。★地名の兼久[Kaniku]、我如古[Ganiku]も同源。」【琉球語辞典(半田一郎)】(以下【琉辞】と略す)
名護の大兼久 馬はらちいしょしや 船はらちいしょしや わ浦泊
なぐぬ うふがにく んまはらち いしょしゃ ふにはらち いしょしゃ わうらどぅまい
nagu nu 'uhuganiku 'Nma harachi 'ishoosha huni harachi 'ishoosya wa 'uradumai
◯
名護の大兼久は 馬を走らせて楽しい。船を走らせて楽しいのは 我らの浦泊である。
語句・
はらち 走らせて。<はらしゅん。走らせる。<はゆん。走る。の使役形。・
いしょしゃ 楽しい。<いしょーしゃ。楽しさ(名)・
うらどぅまい 「浦、うら」とは自然に湾曲した港、入江のこと。「とぅまい」は船が出入りし、嵐の時には船を避難させる場所。
古典では昔節の「じゃんな節」のチラシ。
名護市の大通り、沖縄銀行の角にこの歌碑がある。
「兼久」(かにく)とは「砂場の平地」のことで、そこを馬場として利用することが多かったようだ。あちこちにこの地名がある。
【このブログが本になりました!】
書籍【たるーの島唄まじめな研究】のご購入はこちら
関連記事