歩っちみそーれー御年寄方
あっちみそーれー うとぅすいがた
’acchimisooree ’utusuigata
◯
お歩きください お年寄りの皆様
語句・
あっちみそーれー お歩きください。<あっち<あっちゅん。歩く。+みそーれー<みせーん。・・なさる。お・・になる。の命令形。・
うとぅすい お年寄り。<とぅすい。年寄り。成り立ちは[toshiyori→tushiyuri→tushuri→tusui]。
作詞 真玉橋次郎 曲 てんよう節 又は 中立ぬみががま
歌三線 嘉手苅林昌
一、
歩っちみそーれー 歩っちゃびらな 老人クラブぬ御年寄方 歩っちゅる運動や御年寄ぬ身体ぬ為にないびーんどー
※ あっちみそーれー あっちゃびらな 老人クラブぬ御年寄方
あっちみそーれー あっちゃびらな [ろーじん]くらぶぬうとぅすいがた あっちゅるうんどーやうとぅすいぬ からだぬたみにないびーんどー
※ あっちみそーれー あっちゃびらな ろーじんくらぶぬうとぅすいがた
※繰り返しは以下略す。
[ ]は大和口。
'acchimisooree 'acchabirana [roojiN]kurabu nu 'urusuigata 'acchuuru uNdoo ya ‘utusui nu karada nu tami ni naibiiN doo
◯
お歩きください 歩きましょう 老人クラブのお年寄りの皆さん 歩く運動はお年寄りのお身体の為になりますよ
ニ、
今日ん朝起き楽しみに 東太陽ん 拝まってぃ 野畑ぬ風んソイソイとぅ 悩みぬ苦ちさん ふっ飛ばち
※繰り返し
ちゅーんあさうきたぬしみに あがりてぃーだん うがまってぃ ぬはるぬかじんそいそいとぅ なやみぬくちさん ふっとぅばち
chuuN ’asa ’uki tanushimi ni ’agari tiidaN 'ugamatti nuhara nu kajiN sooi sooi tu nayami nu kuchisaN huttubachi
◯
今日も朝起きて楽しみに東からのぼる太陽を拝まれて野や畑の風もソイソイと吹けば 悩みの苦しみも吹っ飛ばして
語句・
うがまってぃ (私に)拝まれて。<うがぬん。うがむん。拝む。→受け身は「うがまってぃ」。ここでは「太陽が私から拝まれて」という形。太陽を主語にした表現。・
くちさん 苦しい。つらい。形容詞。
三、
心ん晴り晴り涼々とぅ 年や老きてぃん今若さん 心勇みてぃ歩っちゃびらな 腕振い けー振い汗流ち
くくるんはりばりしだしだとぅ とぅしやふきてぃんなまわかさん くくるいさみてぃあっちゃびら うでぃふいけーふいあしながち
kukuru haribari shidashidatu tushi ya hukitiN nama wakasaN kukuru 'isamiti 'acchabirana 'udi hui kee hui 'ashinagachi
※繰り返し
◯
心も晴れ晴れ涼くて 歳は老けても今は若い 心を励まして歩きましょう 腕を振り手を振り汗流して
語句・
けーふい
四、
歩ちゅる中る元気なてぃ 若衆に負きゆみ今までぃや トーカチ、カジマヤーん今早ーさん 百才ぬ長命易々とぅ
あっちゅるなーかる[げんき]なてぃ わかすにまきゆみなままでぃや とーかち かじまやーん なまへーさん ひゃくせーぬちょーめい やしやしとぅ
'Acchuru naaka ru [geNki]nati wakasu ni makiyumi nama madiya tookachi kajimayaaN nama heesaN hyakusee nu choomee yashiyashitu
◯
歩く中でこそ元気になって 若者たちに負けられますか?今までは 八十八歳米寿祝いのトーカチや、数え九十七歳祝いのカジマヤーも今まだ早い 百歳の長命を易々と
語句・
るどぅ。こそ。・
とーかち 米寿(八十八歳)の祝い。トーカチとは「斗掻(とかき)」という米の量を測るときに枡の米をならすときに使う竹の棒の事。・
むむとぅ 百歳。百歳だけで「むむとぅ」と読むので「百歳と」と歌詞にあるのは間違い。・
かじまやー 数え年九十七才を祝う。「かじまやー」とは風車の意味で子どもに還るからという意味がある。・
へーさん早い。・
ひゃくせー百歳。
(レコードストアのHPより
http://kikimimi.shop-pro.jp/?pid=64293535)
歌詞は筆者聴き取り。一部、嘉手苅林次先生の御教唆をいただきました。
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