スーキカンナー 2

たる一

2014年12月05日 14:09

スーキカンナー 2
すーきかんなー
suuki kaNnaa
惣慶、漢那(地名)
語句・すーきかんなー 惣慶と漢那。 共に金武間切(まじり。「村」に相当。)にある惣慶(すーき)と漢那(かんなー)という二つの地名を合わせて呼んだもの。沖縄では隣接する地名の「併称」はよくある。山内諸見里、越来美里・・等。似た地名が多いため、隣接する地名を二つ、三つとつなげて呼ぶことが多い、という説がある。


歌 知名定男 囃子 登川誠仁
(YouTube http://youtu.be/AWVzX-Jh2Es より筆者が聴き取り)


1、惣慶、漢那、金武からやいびーしが 我ーソーキん小こんそーらね 汝がソーキん小や わたゆい悪っさぬ 我バーキん小 こーんそーれー
すーきかんなーちんからやいびーしが わーそーきんぐゎーこんそーらね やーがそーきんぐゎーや わたゆいわっさぬ わんばーきーんぐゎーこーんそーれー
suuki kaNnaa chiN kara yaibiishiga ưaa sookiNgwaa kooNsooranee 'yaa ga sookiNgwaa ya watayui wassanu waN baakiiNgwaa kooNsooree
惣慶、漢那、金武から来ましたが私のソーキ(丸い笊)をお買いくださいますように。お前のソーキは「わたゆい」(不明)悪いので、私のバーキを買ってください。
語句・そーきんぐゎー 「ざる。竹を縦横に編み、回りを縮めた、丸いざるをいう。底が丸い。主として、野菜・穀物を入れるのに使い、目は比較的密なものが多い」【沖縄語辞典(国立国語研究所編)(以下【沖辞】と略す)】。《図1》。そーき(笊)+ん(軽い強調)+ぐゎー(小さいもの、かわいいもの、軽蔑的なものにつく。接尾語)。「そーき」は竹で編んだまるいザル。野菜や穀物を入れるもの。目は密・こーんそーらね お買いくださいますように。こー<こーゆん「買う」。+ みそーら<みせーん 「なさる」の未然形。 +ねー。「(・・する)ように。(・・した)ごとく」。強くせまる言い方のようだ。・わたゆい 不明。笊(ざる)を編むときの竹の背(竹の外皮側)と腹(はら。わた。;内側)からきているのか。・わっさぬ 悪いので。<わっさん(形) 悪い。形容詞が「ぬ」で終わる時は原因の意味、「・・なので」。・ばーき「ざる。かご。底が四角で底を中心に丸く竹で編み上げたざるをいう。穀物・芋を入れる。目は密なものと粗なものといろいろある。」【沖辞】。《図2》。



2、我んや本部ぬ瀬底どぅやいびーしが ムンジュル笠小こんそーらね 汝が うぬ笠小や曲ぐいぬ悪っさぬ 我んクバ笠小こーんそーれー
わんやむとぅぶぬしすくどぅやいびーしが むんじゅるがさぐゎーこんそーらね やーが うぬかさぐゎーや まぐいぬわっさぬ わんくばがさぐゎー こんそーれー
waN ya mutubu nu shiiku du yaibiishiga muNjurugasagwaa kooNsooranee 'yaaga 'unu kasagwaa ya magui nu wassanu waN kubagasagwaa kooNsooree
私は本部の瀬底の者なんですが、ムンジュル(麦わら)笠をお買いくださいますように。お前のその笠は曲げ方が悪いから私のクバ笠を買ってください。
語句・むんじゅるがさ ムギワラ、麦藁で作った笠。《図3》・まぐい 曲げ方。 ・くばがさ クバの葉であんだ笠。《図4》「くば」とは「びろう(蒲葵)。しゅろ科の植物で、枝は無く、広い葉が長い柄につく。葉で、みの、笠、扇などを作る。霊地拝所に多い。biNrooとは似ているが、別種。」【沖辞】。



3、我んやコザぬアイスケーキ屋やいびーしが アイスケーキこんそーらね 汝や冬でぃん うりがんかまりみ 我ーアイスボンボンこーんそーれー
わんやこざーぬ [あいすけーき]や やいびーしが [あいすけーき] こんそーらね やーや ふゆでぃんうりがん かまりみ わー [あいすぼんぼん] こんそーれー
(括弧[]は外来語)
waN ya koza nu aisukeekiya yaibiishiga aisukeeki kooNsooranee 'yaa ya huyu diN 'urigaN kamarimi waa aisuboNboN kooNsooree
私はコザ(現沖縄市)のアイスケーキ屋ですが アイスケーキをお買いくださいますように。お前は冬でもそれが食えるか? 食べられまい?私のアイスボンボン買ってください。



4、我んや勝連、照間どぅやいびーしが 寝座敷筵こんそーらね 汝が筵小や わたあみ悪っさぬ 我んにくぶく小こんそーれー
わんや かっちん てぃるまどぅやいびーしが にざしちむしろーこんそーらね やーが むしるんぐゎーや わたあみわっさぬ わん にくぶくぐゎーこんそーれー
waNya kacchiN tiruma du yaibiishiga nizashichimushiroo kooNsooranee 'yaaga mushiruNgwaa ya wata'ami wassanu waNnikubukugwaa kooNsooree
私は勝連は照間の者なんですが寝座敷ムシロをお買いくださいますように。お前のムシロは「わたあみ」(不明)悪いので、私の猫伏買ってください。
語句・にざしちむしろー 寝座敷ムシロは。むしる。+や。→むしろー。《図5》。・にくぶくぐゎー 猫伏。「藁縄で編んだむしろ。農家で用いる。」【沖辞】。本土では「ねこ、ねこ座、ねこぶく、ねこぶき、にくぶく」などともいう。沖縄では昔、この上に寝座敷ムシロをひいて寝たり、また泡盛の原料のタイ米を蒸してこの上に置いて黒麹をまいたりした。《図6》。



5、我んや呉屋村 上地どぅやいびーしが ミーバーラーん小こんそーらね 汝がミーバーラーん小 曲いぬ悪っさぬ 我ウーバーラー小こんそーれー
わんやぐやむら いいちどぅやいびーしが みーばらんぐゎーこんそーらね やーが みーばらんぐゎー まぐいぬ わっさぬ わーうーばーらーぐゎーこんそーれー
waN ya guya mura 'wiichi du yaibiishiga miibaaraaNgwaa kooNsooranee 'yaa ga miibaaraaNgwaa magui nu wassanu waa uubaaraa gwaa kooNsooree
私は呉屋村の上地の者ですが、ミーバーラー(目の荒い竹かご)を買わないですかね。お前のミーバーラーは曲げ方が悪いので、私のウーバーラー(芭蕉の糸を入れる竹かご)を買ってください。
語句・みーばーらー「目のあらい竹かご。目かご。鶏を飼う場合などに用いる。」【沖辞】。《図7》。・うーばーらー 「芭蕉布を績(う)んで入れる竹のかご。haaraは竹で編んだかご。」【沖辞】。《図8》



6、我んやマチうてぃ履物売やーやいびーしが 雨靴小こんそーらね 汝が雨靴小やどぅくはに悪っさぬ 我革サバ小んこんそーれー
わんや まちうてぃ はちむんうやーや やいびーしが [あまぐつ]ぐゎーこんそーらね やーが[あまぐつ]ぐゎーや どぅくはにわっさぬ わんかーさばぐゎー こんそーれー
waN ya machi uti hachimuN 'uyaa ya yaibiishiga 'amagutsugwaa kooNsooranee 'yaa ga 'amagutsugwaa ya duku hani wassanu waN kaasabagwaa kooNsooree
私は市場で履物売りですが、雨靴を買わないですかね?お前の雨靴はひどく(水の)撥ねが悪いので、私の革ぞうりを買ってください。
語句・まち 市(いち)。・どぅく「あんまり。ひどく。過度に。」【沖辞】。・かーさば 「革ぞうり。雪駄」【沖辞】。



7、山内諸見里ぬ桃売い姉小やいびーしが 山桃小やこんそーらね 汝が山桃小やあおさぬかまらん 我ん赤桃小こんそーれー
やまちむるんざとぅぬ むむういあんぐゎー やいびーしが やまももぐゎーやこんそーらね やーが やまむむぐゎーや あおさぬ かまらん わんあかむむぐゎーこんそーれー
yamachi murumizatu nu mumu'ui'aNgwaa yaibiishiga yamamumugwaa ya kooNsooranee 'yaaga yamamumugwaa ya 'aosanu kamaraN waN 'akamumugwaa kooNsooree
山内、諸見里の桃売り娘ですが山桃をお買いくださいますように。お前の山桃は青くて食べられない。私の赤桃を買ってください。
語句・むむういあんぐゎー 「楊桃(むむ)を売る娘。宜野湾村の大山、真志喜あたりの娘たちが買い出しに行き、首里・那覇などを売り歩いた。」【沖辞 】。「楊桃」とは「山桃」の事。中国語では「スターフルーツ」の意味となるので注意。参考;Wikipedia 山桃。「ヤマモモ」《図9》・あおさぬ ウチナーグチでは「おーさぬ」だが、知名少年は「あおさぬ」と歌っている。青いので。<おーさん。青い。未熟。の原因形。



8、我んや小禄ぬ肉売いアバ小やいびーしが 我ん牛肉小こんそーらね 汝が牛肉小やくふぁさぬかまらん 我んウチナガニー小こんそーれー
わんや うるくぬ ししういあばーぐゎーやいびーしが わん[ぎゅうにく]ぐゎーこんそーらね やーが[ぎゅうにく]ぐゎーや くふぁさぬ かまらん わんうちながにーぐゎーこんそーれー
waN ya 'uruku nu shishi 'ui 'abaagwaa yaibiishiga waN gyuunikugwaa kooNsoorane 'yaa ga gyuunikugwaa ya kuhwasanu kamaraN waN 'uchinaganiigwaa kooNsooree
私は小禄の肉売り姉さんですが私の牛肉をお買いになりますように。お前の牛肉は固くて食べられない。私のロース肉を買ってください。
語句・あばーぐゎー「姉。ねえさん。農村で用いる語。首里では、士族については?Nmii、平民については?aNgwaaという」【沖辞】。ここでは直訳のまま。・しし 「多くは食肉をいう」【沖辞】。本土でも古代「肉」のことを「しし」と呼び、肉を食べる動物を表す語に転じた。沖縄では現在でも「肉」を意味する。・くふぁさぬ 固いので。<くふぁさん。固い。・うちながにー 「牛・豚の背にある上等な肉。背肉。ロース。」【沖辞】。沖縄県畜産振興公社のホームページでは「ヒレ」とある。ロースとヒレ、どちらであろうか。《図10》



9、我んやゆに村塩売やーややいびーしが 我ん塩ん小こんそーらね 汝が塩ん小やしぶからじゅーさぬ 黒砂糖小こんそーれー
わんや ゆにむら まーすうやーやいびーしが わんまーすんぐゎー こんそーらね やーがまーすんぐゎーや しぶからじゅーさぬ くるざーたー ぐゎーこんそーれー
waN ya yunimura maasu'uyaa yaibiishiga waN maasuNgwaa koNsooranee 'yaa ga maasuNgwaa ya shibu kara juusanu kuruzaataagwaa kooNsooree
私は与根村 塩売りですが、私の塩をお買いになりますように。お前の塩は渋辛いので黒砂糖買ってください。
語句・ゆにむら 現在の豊見城市の西側の海岸。入浜式塩田があった。那覇の泊潟原、泡瀬とともに塩の生産が行われた地域。現在は「ヨネマース」が有名。・まーす まーしゅ、とも言う。・しぶからじゅーさぬ ぴたりのウチナーグチが見つからない。「しぷからさん」(塩辛い)。「からさん 」=「辛い。刺激性の辛さ(唐辛子・わさびなど)をいう。塩味についてはsipukarasaN、塩味が強いことはsjuuzuusaNという。」【沖辞】。「しぶさん」(渋い)。「しゅーじゅーさん」 (塩辛い)。いろいろあるのだが。。・くるざーたー黒砂糖。



10、我んや糸満 魚売い姉小やいびーしが グルクン小やこんそーらね 汝がグルクン小や匂いぬ悪っさぬ 我ん飛びイカ小こんそーれー
わんや いちまん いゆういあんぐゎーやいびーしが ぐるくんぐゎーや こんそーらね やーが ぐるくんぐゎー や にうぃぬわっさぬ わん とぅびーいちゃぐゎーこんそーれー
waN ya 'ichimaN 'iyu'ui'aNgwaa yaibiishiga gurukuNgwaa ya kooNsooranee 'yaaga gurukuNgwaa ya niui nu wassanu waN tubiichaagwaa kooNsooree
私は糸満 魚売り娘ですが、グルクンをお買いになられますように。お前のグルクンは匂いが悪いので、私の飛びイカを買ってください。
語句・いゆ 魚。・ぐるくん 「魚の名。たかべに似て、やや大きい。肉が豊かで柔らかく、美味」【沖辞】。たかさご。 [フエダイ科タカサゴ属の熱帯魚]形も味もアジに似ている。腹部が赤い。新鮮ならば刺身、カラアゲにすると旨い。・とぅびいちゃーぐゎー 飛イカ。トビイカ 。とぅび(飛び)+いちゃー(イカ。烏賊)アカイカ科。 海面を20メートル以上も飛ぶそうだ。写真は「スーキカンナー」参照。


歌の背景


「スーキカンナー」

1958年、知名定男さんが13歳の時に録音したもの。
これが知名定男さんの衝撃的デビューだったらしい。

登川誠仁さんが「素人のど自慢大会」で歌う知名定男少年を見つけた時のエピソード。

その時の審査員には登川誠仁さん以外に嘉手苅林昌さんがいた。二人で話し合って「二位にしよう」と。一位にすると話題になってどこかに引き抜かれる恐れがあったからだという。
歌い終わって二位にさせられた定男少年をちゃっかり連れて帰ったのは登川さんだった。

さて、この「スーキカンナー」は登川誠仁さんが古い曲を早弾きに作り直して、さらに歌詞を変え付け加えている。

普通に歌われている本歌「スーキカンナー」の歌詞と訳はこちら
http://taru.ti-da.net/e726476.html

疑問点

YouTubeのものを筆者が聴き取りしたり、いろいろな方に教えていただいて上のように訳したが、まだしっくりいかないところがある。
ご意見があれば伺いたい。

1番 わたゆい

おそらく、本歌の「スーキカンナー」でも「まぐい」(曲げ方)、「縁うち」(縁の処理の仕方)などという表現がでてくるように、製作過程やできた状態の様子を言っているのだろう。

箕(みー)は割った竹で編むのだが、竹の腹側のザラザラした方を表面にすることで摩擦を生み、穀類などの殻と実を分けるのに使う。その腹側の事を「ワタ」というようである。



(箕。これはマドゥヒと呼ばれている。「沖縄の民具」(上江洲均著)を参考に筆者描画)

「わたゆい」はこの「ワタ」(竹の内側)の「結い方」の意味かもしれない。

4番 わたあみ

こんどは「筵」(ムシロ)についてであるが、照間のムシロは現在も作られていて、
原料は「い草」である。現在は「畳表」も多く生産されている。

この畳表を作っている生産者に電話で、「わたあみ」という工程ないし言葉をご存知か伺ってみた。

帰ってきた回答は「ない」ということだった。

ちなみに、昔はこのムシロも畳表(「琉球畳」と名のつくもの)も、「七島藺」(しちとーいー)というい草の種類から作られていたが、今ではほぼ沖縄で栽培されていない。
代わりに大分など九州での栽培が盛んになっている。
その大分の畳表生産者にも電話で伺ってみたが
「聞いたことはない。昔の沖縄の生産方法ではなく独自の方法で生産しているから」
という回答だった。

「わたあみ」と聞き取れるこの部分も明確にはわからない。
おそらく、上述の「わたゆい」と似たような工程や状態の呼び名なのだろう。


歌中の売り物のイメージ

この歌を工工四に採譜して歌っているが、歌詞に出てくる「ソーキ」や「バーキ」、「ムンジュル笠」などの古民具のイメージがないと歌えない。

それで「沖縄の民具」(上江洲均著)などを参考に、歌詞に出てくるもののイメージを描いてみた。(図1〜図8までが「沖縄の民具」を参考にした。)

(図1)ソーキ


「ソーキはカラ竹(まだけ)や苦竹(ほうらいちく)で作り、一般には洗った野菜や米をあげるのに用いられる」(同書)

「ソーキ」という名前は「『出雲 隠岐の民具』(石塚尊俊編)の中にも同じ名称で紹介されていることからすれば、沖縄本来のものではなく、外来のものである感じが強い」(同書)。

中国語にも米を研いだり野菜を洗ったりするための竹製品を呼ぶ時に「筲箕 shāojī」(シャオジャー)という言葉があると屋良卓也氏から教えていただいた。

ちなみに「沖縄の民具」にはいろいろな呼称が紹介されている。

宮古 サウキ
竹富 ソーギャー
与那国 ティースギ
奄美諸島 名瀬市 ソーケ
徳之島伊仙町、沖永良部島 セー
名護 ユンヌ(ユンヌとは与論島の事。与論島から来たものという意味か)


宮古島のサウキ、竹富のサウジャーの呼称が、中国語のシャオジャーとの深い関連を彷彿とさせるが、「ソーキ」の語源が中国語にあるのかどうかは専門家の研究を待ちたい。

豚肉のあばら肉を「ソーキ」というのは、この竹細工の形に肋骨が似ているからである。

(図2)バーキ



「バーキは頭上運搬具として使用することが多く沖縄本島大部分や宮古八重山へかけて広く用いられている。」
「目が粗いので、主にイモを入れて運び、あるいは洗うのに用いる。」(「沖縄の民具」より)


(図3)ムンジュル笠



「ムンジュル、ムンズル、ムンジャラは麦ワラのことで、麦ワラ製の笠をムンジュルガサといっている。」「日笠として利用され、雨笠にはむかない。」(「沖縄の民具」より)


(図4)クバ笠



「クバの葉製の笠は、今も広く用いられていて、北は奄美トカラから南は与那国波照間まで、まさに琉球全域で使用されている。」(「沖縄の民具」より)

(図5)ムシル



「一般に藺筵《いーむしる》は三角藺《さんかくいー》すなわち七島藺《しちとーいー》でつくるが、畳表にはビーグ(備後藺)を用いた。筵用はすべて七島藺で、イーまたはビー、ウィーなどといった。古くはこの藺草を二つに割いて畳表に用いたようで、これを裂藺と呼ぶが、そのせいひんを『琉球畳』といった。」(「沖縄の民具」より。《》のよみがなは筆者。)


「琉球畳」は「縁が無い畳」という分類が最近はされているようだが、昔はこの七島藺を使っているものだけをそう呼んだ。
沖縄での七島藺栽培は現在ほとんど無いらしいが、照間の畳生産者の方は栽培を試みて本物の「琉球畳」の復活を目指しているともおっしゃっていた。

(図6)ニクブク



「ニクブクは、敷物または干物用の代表的存在であった。藁でつくるが、職人を要するもにで、注文で買ったり、雇って作らしたりした」(「沖縄の民具」より)

(図7)ミーバーラー



「養鶏用籠で、主にタウチー(軍鶏)用である。」(「沖縄の民具」より)

(図8)ウーバーラー



「ウンゾーキ、ウーバーラーの『ウー』は、苧芭蕉すなわち糸芭蕉のことで、『そーき』『ハーラ』は竹籠のある形態をあらわす名称である。」(「沖縄の民具」より)

(図9)ヤマムム



ヤマモモ科ヤマモモ属の木。6月頃に甘酸っぱい赤黒い実がなる。果実酒にしたりする。

(図10)ウチナガニー



公益財団法人 沖縄県畜産振興公社ホームページhttp://ma-san.jp/

ここでは「ヒレ」と書いてある。

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