2010年03月13日

月ぬ美しゃ節 (八重山民謡)

月ぬかいしゃ節
ぬかいしゃーぶし
tsïkï nu kaishaa bushï
月が美しい(のは)歌
語句・ 月。八重山方言での「月」の発音は中舌(なかじた、ちゅうぜつ)母音を用いる。口を丸めないで、同時に舌を前歯より奥に置いて「つく」と発音すると似てくる。 ・ が。「主格を表す『が』にあたる」【石垣方言辞典】 ・かいしゃー 美しいのは。<かいしゃーん 美しい。 「月ぬかいしゃ節」という名称は、一番の最初の歌詞からきている。


一、月ぬ美しゃ十日三日 女童美しゃ十七つ (ほーいちょーが)
ぬかいしゃー とぅかみーか みやらびかいしゃー とぅーななち (ほーい ちょーが)
tsïkï nu kaishaa tuka miika miyarabi kaishaa tuunanatsï (hooi chooga)
(括弧は囃子言葉、以下略す。)
月が美しいのは十三夜 娘が美しいのは十七歳
語句・ほーい ちょーが 囃子言葉で明確な意味は不明。ただ八重山民謡に「ちょうが節」があり、この歌と同様の「ほーい ちょーが」が囃子言葉で使われる。喜舎場永珣氏は「八重山島民謡誌」のなかで「 チョウガとは司の中でも階級の上位を指す」と述べている。「司」(ちかさ tsïkasa)とは「神事を司る人。多く農民の女性がなる。」【石辞】。


二、東から上りおる大月ぬ夜 沖縄ん八重山ん照ぃらしょうり
'あーりから'あーりおる 'うふちぬゆー 'うきなんやいまん てぃらしょ^り
'aarï kara 'aari ooru 'uhutsïkï nu yuu 'ukinaN yaimaN tirashoori
東から上がっておいでになる満月の夜 沖縄本島も八重山もお照らしください
語句・あーり 東。(参考)沖縄本島「'あがり 'agari」。「ga」の「g」が脱落したもの。(agari→aari)。・おーる いらっしゃる。おいでになる。補助動詞で尊敬をあらわす。<おーるん。 「いらっしゃる。おいでになる。おられる。ゆかれる。」【石辞】。・うふち 満月。


三、あんだぎなーぬ月ぬ夜 我がげら遊びょうら
'あんだぎなーぬちぬゆー ばがーけーら'あさびょーら
'aNdaginaa nu tsïkï nu yuu bagaakeera 'asabyoora
あれほど(美しい)月の夜 我々皆遊びましょう
語句・あんだぎなー 「あれほどの。あれだけの」【石辞】。 ・ばがーけーら 「我々皆。我々一同」【石辞】。


四、寺ぬ大札んが 絹花黄金花 咲かりょうり
てぃらぬ'うふふだんが 'いちゅぱな くんがにぱな さかりょーり
tira nu 'uhuhuda Nga 'ichupana kuNgani pana sakaryoori
寺の大札に 美しい立派な花、大切な花を咲かせてください
語句・いちゅぱな 美しい立派な花。「いちゅ」に「絹」の意味の他「『美しい立派な』の意の接頭語にもよく使われる」【石辞】。「花」は八重山方言で「ぱな pana」。・んが 「~に。時間、空間ともに使う」【石辞】。 ・くんがにぱな (黄金のように)大切な花。「くんがに」には「黄金。接頭美称辞にも用いる」【石辞】。


五、ぴらまぬ家ぬ東んたんが むりく花ぬ咲かりょうり うり取る彼り取るなつぃきばし びらまぬ  家ぬ花ぶんなー
びらまぬやーぬ 'あーんたんが むりくぱなぬさかりょーり 'うりとぅり かりとぅり なちきばし びらまぬやーぬぱなぶんな
pirama nu yaa nu 'aaNta Nga murikupana nu sakaryoori 'uriturï kariturï natsïki ba shi birama nu yaa nu panabuNna
愛しい貴方の家の東の方にマツリカの花を咲かせてください それを取りあれを取るのを口実にして 愛しい貴方の家の花が狂い咲き
語句・びらま 愛しい貴方。「①妹からいうお兄さん」「②特に末の兄をいう。」「平民の言葉としては女性から愛しい男性を意味する」。いずれも【石辞】。ここでは③だろう。喜舎場永珣氏は「平民階級の女性から士族の青年に対する尊敬語」だという。 ・あーんた 東の方。 ・むりくぱな むりく花。「ジャスミンの一種で、白い小さな花は香りがよいのでお茶に香料として入れる。」【石辞】。 「ムラクバナ」ともいう。 ・なち 口実。本島では「なじき」。・ばし ~にして。 ・ぱなぶんな 「ぶんな」だけでは辞書に見当たらないが、「ぶんなさき buNnasakï」に「狂い咲き。『分無(ぶんなし)咲き』の意か。『分』は『区別』の意。」【石辞】とある。また「ぶんななり」には「季節外れの結実」とあり、「ぶんな」が「狂い咲き」「季節外れ」の意としてある。  
 

六、女童家ぬ門なんが 花染手布ば取り落し うり取る彼り取る なつきばし 女童家ゆ見舞いす
みやらびやーぬぞーなんが はなずみてぃさじばとぅり'うとぅし 'うりとぅりかりとぅりなちきばし みやらびやーゆみまいす
miyarabi yaa nu zoo naNga hanazumi tisaji ba turi 'utushi 'uriturï kariturï natsïki ba shi miyarabi yaa yu mimai su
娘の家の門に花染め手ぬぐいを取り落として それを取りあれを取るのを口実にして娘の家を見に行く
語句・ぞー 門。・なんが 「~に。~において。場所、時刻を示す助詞。略してンガとも言う」【石辞】。


七、釜戸ぬふつぬあっぴゃーま のーどぅのーどぅ んまさーる 煙草ぬ下葉ど んまさーる茶飲み  ばーやんがさぬ
かまどぅぬふちぬ'あっぴゃーま のーどぅのーどぅ 'んまさーる たばくぬしたばどぅ 'んまさーる ちゃーぬみばーや'んがさぬ
kamadu nu hutsï nu 'appyaama noodu noodu 'Nmasaaru tabaku nu shïtaba du 'Nmasaaru chaa numi baa ya 'Ngasanu
釜戸の(入り)口のお母さん何が何が美味しいの?煙草の下葉こそ美味しいよ。お茶の葉っぱは苦いので
語句・ふち 口。 ここでは「入り口」か?・あっぴゃーま 「あっぱーま」で【石辞】に「①母親②伯母。親族名称、呼称③よその母親でもアッパと言う」とある。・のーどぅ 何が。 のー 何。+ どぅ 強調。 ・んまさーる 美味しいか。 んまさ<んまさーん 'mmaasaN 美味しい。 + ある<「あん」の連体形。・んがさぬ 苦いので。<んがさーん 苦い。

八重山民謡を代表する美しいメロディーと、その歌詞の面白さで有名な曲。
「月ぬかいしゃー」という歌の題名は、一番の唄いだしの歌詞に依拠している。
歌全体のテーマは、月ばかりではなく、「月」を歌っているのは3番までで、ここまでは同じメロディーで唄われるが、四番から曲調が少し変化する。
1,2,3番と4番と5、6、7番の3つのパターンに分けられる。
古謡として3番までがあり、後世に4番以降が付加されたのかどうか不明だが可能性がある。

5番と6番は、女性からの視点と男性からの視点とで、それぞれ愛しい相手の家に「花摘み」(女性)、「手ぬぐいを取りに」という口実でいく光景を唄っている。
6番の「見舞いす」は「見に行く」くらいの意味だろうが、似た言葉に「みーまりす」(「関心を持つ。「見回り」の意」【石辞】。)があり、「り rï」の「r」が脱落したものと考えることもできなくもない。

また5番「ぱなぶんな」について。「八重山古典民謡歌詞集」(新城寛三著)では「花折りを口実にして恋男を見てこよう」と、この語句の訳が避けられている。多くの訳本で、「ぶんな」を無視しているか、避けている場合がみられるが、上述したように、

「ぶんなさき buNnasakï」に「狂い咲き。『分無(ぶんなし)咲き』の意か。『分』は『区別』の意。」【石辞】とある。また「ぶんななり」には「季節外れの結実」とあり、「ぶんな」が「狂い咲き」「季節外れ」の意としてある。
あの人の家の東の方に「むりく花」が「狂い咲き」してくれたら、それを口実にあの人に会いにいけるのに、という願いが込められているとも見ることができる。

7番には「下葉」に「下級役人」を隠語として込め、「んまさーる」(美味しい)とは「汚職の楽しみ」であり、「茶ぬみばー」は「上級役人」で、汚職ができないから「んがさぬ」(苦いので)という、世情への皮肉を盛り込んだものだとする受け止め方もある。(参考文献「八重山古典民謡歌詞集」新城寛三著)




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Posted by たる一 at 15:50│Comments(25)た行八重山民謡
この記事へのコメント
ある日唄を調べようとアクセスしたら見られなくなっていたのでとても心配していたのですが、また復活されていたのでホッとしました。
まだもう1つのブログは見られないみたいですが・・・。

これからも楽しみにしています。
Posted by みいちゃん at 2010年03月14日 09:29
いやぁ~、復活お待ちしていました。
心配しました。
これからも、活用させていただきます。
Posted by TOM at 2010年03月14日 20:29
みいちゃん

ご心配おかけしました。内容を見直すため、しばらく非公開にしていましたが、また公開させていただきました。
未熟な解説ですが、なにか少しでもご参考になれば幸いです。

また、たくさんの読者の方々からメールやお電話までいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。
Posted by たる~ at 2010年03月17日 15:58
TOMさん

ありがとうございます。

またぼちぼち積み重ねていきますから、よろしくお願いします。
Posted by たる~ at 2010年03月17日 15:59
皆様と同様。
しばらく閲覧できず、心配しておりました。
とても参考になります。

これからもがんばってください。
Posted by な~くに at 2010年03月20日 05:52
たる~さん

はじめまして!ケントミのケンといいます!

こういった!歌詞の説明があると有難いです!

今後とも宜しくお願いいたします!

                       感謝!

追伸!お気に入り登録させていただきました!
Posted by ケントミケントミ at 2010年03月24日 09:49
な~くにさん
ありがとうございます。
のんびりと続けますね~

またなにかありましたらコメントくださいね。
Posted by たる~たる~ at 2010年03月25日 14:54
ケントミのケンさん

コメントありがとうございます。

いろいろな方が活用してくださっています。
嬉しいと同時に、あくまでひとつの参考として読んでくださいますようお願いします。

それから、このブログが胤森弘さんというおじいさんがはじめた「島唄の研究」の仕方を習ってはじめたものであることも、知っておいてください。

よろしくお願いします。
Posted by たる~たる~ at 2010年03月25日 14:58
たるーさん。
しばらく更新がなかったので心配していました。
三線を始めて2年ですが、難しい言葉が多い沖縄民謡の解説は、
こちらが頼りなので、復活して嬉しいです!
これからも、頑張ってください。
Posted by かつ at 2010年04月05日 21:25
たるーさん
ごぶさたしてます

やっぱり、みなさん心配していましたねぇ~ 私もその一人です・・
でも、まずは一安心
ウチナーグチも三線も、マイペースで勉強させていただきます ♪

また、どこかでお会いできるとうれしいです~☆
Posted by ジプシー at 2010年04月06日 22:10
かつさん

ありがとうございます。
更新はぼちぼちしていきます。
書きかけのものはどんどんたまっているのですが、まだアップできるまでにいたらず、たまの休みに手を加えてます。

また参考になさって、唄三線頑張ってくださいね〜
Posted by たる~ at 2010年04月08日 09:31
ジプシーさん

お久しぶりですね〜

娘さんにいただいた絵、うちに飾ってありますよ〜

またぼちぼち覗いてください。またお会いできるのを楽しみにしてますね〜

ありがとう〜
Posted by たる~ at 2010年04月08日 09:34
はじめまして、検索エンジンより参りました。

沖縄民謡は、解説をして頂かないと全く意味が分からないですね。
興味深かったです。

また、訪問させて頂きます。
Posted by まなみ at 2010年04月24日 23:45
こんにちは、いつも見ているブログからリンクされていましたので、
こちらに訪問させて頂きました。

島唄は心地よくて、意味が分からずとも
心に染みます。
また、拝見させて頂きますね。
Posted by ミミ(身長サプリメント研究家) at 2010年04月29日 16:51
まなみさん

未熟な解説ですから、ひとつの参考となさってくださいね。

いつでもいらしてください。
コメントありがとうございました。
Posted by たる~たる~ at 2010年04月30日 09:55
ミミ(身長サプリメント研究家)さん
コメントありがとうございます。

愛する島唄、末永く調べていきたいと思います。
お気づきなどありましたら、どうぞ。
Posted by たる~たる~ at 2010年04月30日 09:58
月ぬかいしゃ の月は
ちぃきぃ じゃなくて 「つぃくぃ」だとおもいますが・・・。

八重山ではそう歌ってます。

気になってコメントしました。


いろんな曲の解説など参考にしてますよ。
Posted by 島人 at 2010年05月05日 08:02
島人さんコメントありがとうございます。

この辺はすこし説明が必要でしたね。

私は「ちぃ(←下線あり)」「chï」と書いていますが辞書や本によって、発音の表記のしかたが違っていて「ちぅ」、「つぃ」などという書き方があります。

これは中下母音という、標準語にはない発音をひらがなだけで表記することは無理があるからだと思います。

私の場合、たとえば「ちぃ(←下線あり)」は、口の形を「ち」を発音するときのように横にすこしひろげ口の中(舌など)は「う」を発音するときのようにすると、説明しています。


もちろん「つぃ」を見て、正確に中舌母音をつかって発音できる方も多いとは思いますが
ネイティブな中舌母音を使わない私たちは「つ」を見ると、口を丸めてしまう可能性もあると思い、私は「ちぃ(←下線あり)」と書いて、「ち」とも「つ」とも違う「中舌母音」といわれる発音を表現しようとしています。


どの表記が一番良いか、は私にはわかりませんが、いずれにしても、同じ中舌母音を表現しているものであること、こうした発音には注意がひつようだと、きちんと説明することが必要だと思います。

上の「月ぬかいしゃ」では最初に書いてはいるのですが、小さくてわかりにくかったかもしれませんね。
Posted by たる~たる~ at 2010年05月05日 14:32
『つぃくぃのかいしゃー』と記載しているのは石垣字方言軸の書き方でしょう?
登野城字方言で表記する場合は『ちヰきヰぬかいしゃー』と表記しますし、実際私は登野城方言を使いますが石垣方言と明白に口の開け方など細かい点で双方の表記とも双方の方言の特徴を加味した中舌母音表記になっているかと思いますが?
Posted by くがなー at 2011年07月10日 13:49
「石垣方言辞典」を応用されている訳でしたね。
「石垣方言辞典」は「石垣市字石垣」の方言のみ記載したものであり、「四箇村」のうちでも元の「石垣村」と「登野城村」系では方言の単語や発音が異なります。
また同じ石垣市でもの「平得字」や「真栄里字」や「大浜字」や「宮良字」や「白保字」や「崎枝字」や「川平字」など各字毎に方言はかなり異なりますし、大きな字や歴史的に複数村で構成されたり、寄留民や移民による開拓字や裏石垣地区でもかなり差異があり「中舌母音」すら仕方が異なります。
寧ろ「中舌母音」自体が希薄である字もあり、離島部では「西表島」と「竹富島」は「中舌母音」がありますが、それ以外の離島部では「希薄」ないし「ほぼ存在しない」のが現状です。また、「小浜節」を「くもーぶし」と呼ぶのは「石垣島での方言のみ」であり「小浜島」では「くばまぶし」と呼びます。
また八重山郡下は宮古郡下からの移民も多数あり、与那国島に「あやぐ」が与那国島方言により存在したり、近年「くいちゃー踊り節」と呼ばれている八重山民謡は旧石垣村、登野城村でも本来「こっつぁ踊り」と呼ばれていた宮古系芸能の唄であり、なかなか現地の自治会が保存している唄と、各八重山古典民謡団体が保存しているものの間で「歌の名前や歌詞」に乖離が見られます。実際に各種八重山古典民謡団体に所属している師範や教師の八重山出身の先生方でさえ自分の出身字内の祭りや各種行事で歌う場合には「出身字の歌詞と発音」を使います、字毎に行われるため複数団体所属の先生方が集まりますが、基本的に出身字で歌う場合には「個人の発表会ではない限り出身字の発音と歌詞と唄い方にて唄う」のが通例です。
実際にキングレコードの「大浜津呂先生」、「崎山用能先生」、「仲本マサ(子)先生」の戦前音源の唄い方と登野城発音と、同じCDに収録されている石垣字の「大浜賢扶先生」、「玉代勢長伝先生」の発音を対比してみて下さい。
現在一泊に流布している「八重山民謡」の発音とは前者はかなり異なる発音をしているのが解るかと思います。もちろん「歌詞撰びの違い」も目立ちますが。また、現在八重山古典民謡の先生方の間でも「本歌は発祥地発音にすべき」との論調も高まって来ている現状にも留意すべきかとも思います。また安富祖流が多数派であった戦前派の先生方と野村流が圧倒的に強くなった戦後派の先生方の間でも「歌唱法」にかなりの差異が発生しています。難しいものですが。
Posted by くがなー at 2012年01月22日 03:36
くがなーさん
詳しいコメントをありがとうございます。

一度目のコメントにお返事が遅れましたことお詫びします。
小生のように沖縄本島の民謡を勉強しておりますものが八重山民謡をここで「解説」することにはおおきな戸惑いもありましたが、手元の「石垣方言辞典」を活用させていただいて、その訳に取り組んでみております。

今回ご指摘のように、各島々、村々において発音の違い、中下母音でさえも大きな違いがあることは踏まえなければならないことだと理解しております。

ブログで一つの曲を取り上げ意味と発音を調べてみようとする際に、研究者でもない小生などは手元にある辞書、手元にある歌詞を利用するしか手段がございません。

また、それであっても「意味」の理解できないことが多数あり、自分の非力さんを感じるばかりであります。

本島の民謡ひとつをとりあげても、各地での発音、歌詞が無数あるとこと考えると、いずれかの歌詞、発音に「軸」をとりあえずは置いてからの議論が必要になるというのが小生の方法論でもあります。そして、そうであってもそれなりの価値があると信じて続けております。

これからも、そういう観点で歌詞の内容、発音、表記方法についてご示唆をしていただけたらありがたいと願っています。

よろしくお願いします。
Posted by たる一たる一 at 2012年01月22日 22:24
月ぬかいしゃは「波照間のみんぴか節」という唄がもとになっているのでしょうか。
Posted by みかみ at 2013年01月21日 22:31
たるーさん お久しぶりです。ぶながやこと倉茂 浩一です。

私は以下の様に読んだか聴いたかしたのですが、ちょっと思い出せなくて。
で、この様な説をタルーさんはお聴きになったことありますか?

月の美しゃですが、この唄の歌詞を文字通り取れば、女性が1番美しいのは17歳となりますが、それは作詞者の意図通りではありません。
作詞者はいなぐの幼な子に諭すようにこの唄を作りました。
幼な子にとって身近なわかりやすいネーネーとして17歳としたんです。
つまり女性は大人になって綺麗になるんで、いま鼻ぺちゃなお前さんも大人になれば、という唄なんです。
(鼻ぺちゃのくだりは倉茂が話を盛りました)

よろしくお願い申し上げます。
倉茂 浩一
Posted by 倉茂 浩一 at 2019年05月01日 00:31
ぶながやさん、こと倉茂さん

コメントありがとうございます。

そのような説もあるのですね。

「作詞者」自体、私は不明だと思ってきました。いろんな説が現れるのも民謡の良いところだと思います。

勉強になります。
Posted by たる一たる一 at 2019年05月08日 06:48
ぼくの石垣市新川出身の先生の説ですと、「ほーい、ちょうが」は呼びかけと「みんな、同じ気持ちですよ」なのだと言ってました。
まあ、所説あるのでしょうけどね。ちょうが節の歌詞を見ても、よくわかりませんでした。
Posted by コロリ at 2021年01月27日 16:18
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